【QK短編集】君との愛濃度

彼を助けるのはだーれだ？(fkr総受け) ページ35

〈伊沢side〉

福良さんが風邪を引いたらしい。

QuizKnockの動画メンバーのグループに送られてきたメールによると、熱は38.5℃でベッドから動けないほど辛いらしい。しかも家に1人。

好きな人が1人で辛そうにしてるのに、動かない奴がいるわけない！

ということで彼の看病をしに行く。

―――

福良さんの家の前に来た。チャイムを鳴らして返事を待つ。
ドアが開いたが、そこにいるのは…！？









伊｢須貝さん！？！｣

須｢ちょっと…！近所迷惑でしょ…！とりま 入りな…！｣

伊｢あっ…お邪魔します…！｣

なんで福良さんの家に須貝さんが居るんだ…？
須貝さんの家…じゃないよな。福良さんの家だよね…そうだよねっ…？

伊｢須貝さん！須貝さんもお見舞い、ですか？｣

須｢あぁ、そうそう。｣

屈葬…敵が増えたな…


俺の想定だと、

福『おみまい きてくれたの？』

伊『あ、はい。とりあえず、お粥食べてください。』

福『ありがとお〜…』

伊『いえいえ。熱いんで気をつけて下さいね。』

福『いざわはやさしーね。』

伊『そんな事ないですよー。』

福『ふふっ。すきになっちゃいそう。』

みたいな展開になるはずだったのに！

伊｢お、お邪魔しまーす…｣

今俺に出来ることは…敵よりも好感度を上げること！好感度を上げるといったら…

料理！これだ！

伊｢ちょっとキッチン借りm…｣
山｢てまーす。｣

伊｢山本もおんのかい！！！｣

山｢伊沢さん…！福良さん辛そうなんだから静かにしてあげないと…！｣

伊｢あ、やば。｣

福｢…い、ざわ…？いるの…？｣

伊｢は、はいっ…！｣


声のする寝室に向かうと、狼狽えている福良さんがいた。

伊｢福良さん…！大丈夫なんですか…！？｣

福｢すがいさんがね、いろいろしてくれたから、だいぶましになったー…｣

伊｢あ、そ、そうですか。良かったです。｣

軽く後ろを向くと、ドヤ顔の須貝さんが目に入った。
またその後ろから、

山｢福良さーん。｣

山本がお粥だと思われるものを持ってきた。

福｢おぉー。うれしいー。｣

山｢熱いんで気をつけて下さいね。｣

これは俺の想像していたものではないか！
山本ズルいぞ！

山本は福良さんにレンゲを差し出した。

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