【QK短編集】君との愛濃度

続き ページ14

山｢え、うん。それは…聞こえたけど…どういう意味…？｣

結｢よ、祥くんは知らないと思うけどさっ…祥くんは結構みんなに好かれてて、敵が多いんだよ…だから…他の人と楽しくおしゃべりしてるの見てて私が1番なのに…とか勝手に思っちゃってるの…
ねぇ祥くん…ダメ元で告白するより…
私と付き合おう？｣

山｢え…でも、今さっきまで応援してくれてたじゃんっ…｣

結｢今は私が聞いてる。私と付き合おう？｣

山｢っ…｣

僕の好きな人はこうちゃんだ。
言うべき返事は｢No｣。

だけど声が出なかった。
返事が出来なかった。
その理由は考えなくても分かった。

結衣と付き合うということにメリットがあるから。

結衣と付き合えば普通の人になれる。
結衣と付き合えば普通に人と会話ができる。
結衣と付き合えばっ…！

付き合えば そう、普通の生活が送れる。


普通ってなんだ？一般的なこと？みんなと同じなら普通？
でもみんな同じじゃない。一人ひとり違った外見とか性格とか特技とかあるし。
じゃあ僕が今さっき思った、｢普通の生活｣ってなんだ？同性が恋愛対象じゃない生活？いや、そうじゃない。同性が恋愛対象というのも1つの個性だ。




そうなら、僕が結衣と付き合うメリットは？

山｢…ぼ、僕はっ…！｣









【数日後】



山｢…僕…君の事が好きらしい…つ、付き合ってほしい。｣

｢えっ…！？嬉しい…！！｣

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最後のセリフは誰でしょう？

※ 結衣は架空の人物です｡ ※

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