【QK短編集】君との愛濃度

続き ページ13

大学付近のカフェで待ち合わせをしている。
だが、時間を1時間 間違えていたため、相手を待たせてしまっている。



結衣｢あ！祥くん！こっちこっち！｣

僕をあだ名で呼ぶ女の子は
唯一僕を理解してくれている人物だ。

山｢ごめん遅れたー。｣

結｢いいよ全然。飲み物何がいい？｣

山｢あ…要らない。ありがとう。｣

結｢そう？で、相談って何？｣

山｢本題に入るの早いよー…｣

結｢いいじゃん別に〜。はい。早く。話して？｣

山｢あ、あのね。僕…す、好きな人に告白しようか迷ってて…｣

読者さん、こんな話聞いてない！って思った？だって言ってないもん。

結｢え！？ほんとに！？え、でも、なんで急に？今まで好きになった男の人諦めてたじゃん。｣

山｢最近ね…このままじゃダメだとは思ってたんだけど、ただ単に思ってるだけだったの。だから、何か行動を起こそうってなって、告白しようってなって…結衣に…背中押してもらおうと思って。｣

結｢えっ。私？｣

山｢当たり前じゃん。他にいないでしょ。｣

結｢うん…でも具体的に何すればいいの？｣

山｢告白した方が良いって言ってほしい。
で、フラれた後 全っ力で慰めてほしい。｣

結｢え？フラれる前提？｣

山｢うん。多分フラれる。僕に対する態度がThe･友達 って感じだし。｣

結｢そっか。じゃあ…告白頑張ってね！しない後悔より、やって後悔だよ！｣

山｢うん。ありがとう。頑張れそう。
…今日はありがとう。ごめんねこんな事で呼び出して。この後頑張ってくるわ。｣

僕は立って、解散しようとした。


結｢…やっぱり頑張らないで。｣

山｢…え？｣

結｢…やっぱり頑張らないで。って言った。｣

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