11:体調不良 ページ12
まふまふside
日に日にAの顔色が悪くなってる気がする。
Aと友達になって2週間が経った。
きっと無理してる。
いや、絶対に無理してる。
「A無理しないで休んだ方が良いからね?」
「無理、してない…けど、眠い」
あくびをしながらAが言う。
熱はあるかな?って手を握っても額を触っても分からない。
相変わらず冷たい。
まるで死体のように凄く冷たい。
そらるさん達も驚いていたけど、そういう体質って事で受け入れられている。
吸血鬼って事は僕しか知らない。
だから僕には頼ってほしい。
そんな事を考えながらも何も出来ず昼休み。
起こそうか迷ったけど結局起こして空き教室。
「あれ、Aちゃん体調悪い?」
「いつも以上に元気ないな」
「ちゃんとご飯食べてる?」
やっぱり皆が気付くくらい悪いらしい。
ご飯?血を飲めば治るかな?
今日、飲んでもらおう。
そう言えばあの日以外血吸われた事ない。
「A…」
歌詞太郎さんの膝の上で眠ってるA。
眠っているのか死んでいるのか分からない顔。
朝見る度に不安になる。
目覚めなかったらどうしよう、なんてそんな事1度もないのに…
「まふ。Aをちゃんと見てろよ?」
「え?」
そらるさんの言葉を理解できなかった。
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作成日時:2017年9月27日 14時