23 申し訳ないけど ページ23
途端に、佐野君の顔が赤く染まる。
まさか、彼の口から『心配した』という言葉が聞けるなんて…。
聞き間違えじゃ、ないよね？
佐野君にも心配するっていう感情あったんだ。
A「いてっ……」
そして何故かまた、佐野君の容赦ないデコピンを食らった。
A「なんで！私何も言ってないのに」
玲於「ざけんな今失礼なこと考えてただろ」
またいつもの調子に戻った佐野君は、「顔に書いてあんだよ顔に」と私を睨みながら言った。
静かになった保健室の白い空間に、バタバタバタ、と廊下を駆ける足音が聞こえてきた。
バンっと保健室のドアが開け放たれる音がして、思わず身体をビクリと震わせると、
「A！大丈夫〜？！」
と、荒い呼吸混じりの大きな声が聞こえた。
玲於「っせーな」
佐野君が小さいため息を吐いて舌打ちをする。
白いカーテンが勢いよく開いて、
その先に息を弾ませた隼君が飛び込んできた。
A「隼君、ごめんね大丈夫だよ」
走って来てくれたのだろう。
肩を上下させながら、額に滲んだ汗を手の甲で拭っている。
隼「ほんとに？どこも怪我してない？」
A「うん、どこも怪我はしてないよ！
心配かけちゃってごめんね」
本当に心配してくれてるのが伝わってきて、
申し訳ないけど、なんだか無性に嬉しくなる。
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りんごあめ(プロフ) - かたつむりさん» ありがとうございます！本当に嬉しいです！これからも宜しくお願いします！ (2018年8月21日 3時) (
レス) id: 48f85d8274 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむり - これ好きです！ (2018年6月20日 17時) (レス) id: 8b89ed48aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごあめ | 作成日時：2018年4月15日 2時
