【短編集】jr.exile

佐野玲於 ページ27

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『 隼くん気をつけて帰ってね 』



「 おう！ 」









『 さて、この酔っ払いどうしよっかな 』







今日はメンバーと飲み会で帰りが遅くなると思ったら案外早く帰ってきた


隼くんに肩を預けながら…






隼くん曰く、先に酔った歳上組が最年少組にあれよあれよとお酒を飲ませたらしい



確かにいっつも塩な玲於が酔ったら甘い砂糖になるのはメンバーも知ってるだろう








『 そりゃこんな可愛い顔見たら飲ませたくなるだろうな 』








顔を赤くしながら寝る玲於の頬っぺたをつんつんと触る






「 んむぅ… 」








急いで顔から手を離す



…

良かった…起きてない









『 可愛いなぁ… 』







いつの間にかそんな言葉が飛び出していた


可愛いなんて言ったらいつもは言うなって言われるけど今は寝てるから言い放題









「 Aも可愛い… 」








声の主の方を見ると虚ろな目で笑ってる玲於






『 起きてたの？ 』


「 今起きた 」






「それよりAはほんとに可愛い、可愛すぎる 」




「 俺の手握って寝るとこも、恥ずかしがるくせにぎゅーするとこも、いきなりキスするとこも… 」




「 わーわー！！ 」







いきなり何言い出すかと思ったら…

ただ私が恥ずかしいだけじゃん







「 もぅ、うるさい 」



『 いいから早くベッド行く！ 』







「 …A 」



『 ん？ 』









ちゅっと可愛らしい音が2人だけの部屋で響く








『 ちょ…！ 』




「 いつものお返し 」









そう言うと「 ふわぁ 」とあくびをしながら布団に潜った




暫くはお酒禁止にしようかな…と、顔を真っ赤にしながら考えた

終わり ログインすれば
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