Episode4 ページ7
『ひぇぇぇ…』
街長「すまないね、ほとんど何も教えずに出迎えてもらってしまって」
『あ、いえいえ』
街長「ですが…名前くらいは知っていると思っていましたけどね」
『ゔっ』
いや!これはもう!
友達と母さまのせいってことでお願いできないですかね…?
『えっと…紫頭が』
街長「その言い方やめなさい」
『あ、はい…』
街長「とにかく、ここから先は口に気をつけるように
昼からは本格的に王子殿下の身の回りのお世話ですからね」
『わかりました…』
みんなそういうふうに言うよね!?
なんで怖がらせんのかな!?
…もしかして、なんかあった?
いややめてよ?そんなの。私ついに処罰されちゃう?
『あの、街長さん』
街長「どうなさいました?」
『王子殿下って…厳しい方なんですか?みんな気をつけてって言うし』
街長「王子殿下が、というより、なぜか世話係を辞退する方が多いんですよ。
理由は知りませんのでこれ以上は聞かないでください」
『ほう…?』
気難しいのかな、父さまも言ってたし
どちらにしろ怖っ
え、無理無理無理無理
街長「では、私は祭りの管理もありますのでこれにて
あなたは世話係用の天幕で過ごしていてください」
『…わかりました』
・・天幕・・
うわすご、しっかりベッドまで…
ちょっと寝とこっかなぁ
…王子さまが、というよりってことは、王子さまがなんかしたわけじゃないってことかな
『zzz…』
??「__!そこのあんた!起きなさい!!」
『…ん?私、?』
目を開けると周りがすごく明るくて、目がくらくらする
目が慣れてくると、私を覗き込んでる人がよく見えてきた
なんていうか、めっちゃメイドって感じの人だなぁ
普通の世話係の人かな?
??「あんたよ!王子さまの世話係なんでしょ!?」
『あ、はい、そうですけど…誰ですか?』
??「アンよ。あんたの上司」
『あ、アンさん、よろしくお願いします』
ダジャレかと思った…((
アン「そういうのいいから、王子さまにこれ、持ってって!」
『え?あ、はい…?』
アン「じゃ、しっかりやってよね。じゃないと私が叱られるんだから」
いやすぐいなくなったし
というか王子さまのいる天幕どこ?なんにも知らないんですけど!?
叱られるんならちゃんと教えてくれないかな!?
…行く、か
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作者名:月輝 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mio0420han2/
作成日時:2022年8月25日 12時