苺の王子様なんて結構なんで！【stxxx】 (ページ5)

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Episode2 ページ5

母「あなたは今回が初めてね、10年に一度の建国祭は」

『それを楽しむ機会が崩れようとしてます母さま』

母「確か王子殿下の付き添いで行事には参加できる…はずよ」

『はず…』

お祭りなんだから出店にでも行きたいところなんだけどなぁ。
あちこちは行けないだろうなぁ。

というか王族に会うとかおかしい！！
庶民だよ？私。

母「でもまぁ…滅多にお目にかかれないのよ？」

『そう、だけどさ…？』

私が王族なんかを見て感動するはずもないし。
でも気になるっちゃ気になるよなぁ。

母「とにかく、あなたが世話係をするのは決定事項よ」

『うわぁぁぁぁ…』

母「うわぁなんて、口を慎みなさい？治安隊に連れてかれるわ」

『はいぃ…』

そうだ、ここは完全なる君主国家だ。
身分制で貴族やら王族やらがいる世界なんだ。((暗示

母「ということで、誕生日あとは服を新調しましょう！」

『はーい…』

＊＊＊

3日後…

「これかわいくない！？」

母「いいわね〜！派手じゃないし動きやすそうじゃない！ねぇ？A？」

完っ全に振り回されてる。

『うーん』

「Aは神官見習い様の服しか着たことないからね」

母「あら…そうだったわね…」

『馬鹿にしてます？』

「うん…あ、ごめん違うよ」

今絶対「うん」って言っただろ！！！

＊＊＊

いや時の流れが早い。
作者のせいか((やめなさい

私はというと、母と友達に服を着せられ、髪を結ってもらっている。

父「おぉ、娘よ」

『あ、父さま』

父「〈神を見た者〉のお前がまさか王子殿下の世話係とは…」

母「あなた、泣かないのよ」

父「あの王子殿下のもとでやっていけるk…あ、いやなんでもない」

『え…？』

「あー、まあ、うん、大丈夫よ」

母「えぇ、ちょーっと気難しいだけで、ね？」

え、何、そんなに隠すべきことだったの？？
私やばいんじゃ…？

ｺﾝｺﾝ

母「はいー？」

伯爵「準備は整ったか？」

母「えぇ、整いましたとも伯爵様」

「伯爵様にお目にかかります」

『あ、お目にかかります…』

あれか、ここの領主的な何かだっけ？((

伯爵「いやはや、〈神を見た者〉に頭を下げられては困りますな」

『あ、すみません…』

伯爵「では、王子殿下らが到着する場へ参りましょう」

『はい…』

母「頑張りなさいよ〜！」

父「あぁ、頑張るんだぞ」

「変なことしないでね〜！」

なんか一言余計なのが聞こえたけど。気のせいか。←

私は馬車に乗せられ、街境を目指した…