【I7】忘れじの歌【男主】 (ページ4)

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さて、これはいったいどういう状況だろう。

昨日俺は音晴さんに明日事務所を訪ねると連絡して、そして約束通り事務所に来た。

出てくれるのは俺の友人でもあるあの男だと思ってたんだけど、扉を開けてくれたのは双葉のような癖っ毛が可愛らしい白髪の男性。

『初めまして、お忙しいところ申し訳ございません。
俺は今日音晴さんにアポをお取りさせていただいた、モデルの……』

「…………」

『…?あの、大丈夫ですか?』

「……」

多分驚かせてしまったんだと思う。
そのまま男性＿＿逢坂壮五さんは気を失って倒れてしまった。

申し訳ないことをしたな…

暫くして水色の髪の子＿＿四葉環くんが回収に来てくれて、緑髪の男性＿＿二階堂大和さんに事情を説明して案内して貰った。

四葉くんはそうでもなかったけど、二階堂さんは驚いてたな。

「にしても驚きました…まさか皇さんみたいな人がうちの事務所に来るなんて」

『音晴さんには昔お世話になっていて…万理は友達です。ふたりはお元気ですか?』

「はい、元気そうですよ。」

『ふふ、変わりないみたいで良かった。
それと…敬語はなしで大丈夫ですよ、二階堂大和さん。
俺の方が年下でしょう?』

「…助かるよ。堅苦しいのは性に合わないんだ。」

『だと思いました。
俺に対して特別な気遣いとかは必要ないです。』

「アンタもタメ口でいいよ。
気を遣われるのもあんまり慣れてないし…お互い気を遣わない関係でいこうぜ。」

『…それじゃあ、お言葉に甘えて。』

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