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「……俺は、…アンタを泣かせたいわけじゃなかった。
傷つけたいわけでも、苦しめたかったわけでもない。」

「いつからここまで歪んでしまったのかすら、わからない。」













「アンタのせいにするつもりはない。
俺が俺の…やりたいようにやっただけ。

わかってた。
アンタはこんな結末を望んでいたわけじゃない。」

「それでも、本能に突き動かされる。
俺がやらなければいけないと声がする。」













「アンタが、アンタを囲う世界に傷つけられ、ひとりで泣いていた姿を見たあの日から___俺の望みはたったひとつだ。」













『……稀咲。』












「俺はアンタを " 女王 " にする。
理想の国を、世界を創る…その為に何もかもを利用する。

例えアンタがそれを望まずとも、それを叶えることこそが俺の唯一無二の大願だ。」

「例え、ここでアンタを潰してでも。」


『…やってみろよ。
俺を止めたいのなら、殺すしかない。』













俺は一歩、稀咲の方へと歩みを進めた。

銃口が額につくように、押し付ける。












『…簡単だろ?___エマを殺したように。』


「!」











銃を下ろす稀咲。

次の瞬間、俺は稀咲に殴り飛ばされた。











力は大したことない。

けれど、鶴蝶に散々殴られた身体だ。
言うことを聞かない。









よろける俺の体を誰かが引っ張り、支えてくれる。










『…!アッくん…』


「どうした?諦めの悪さはお前の取り柄だろ?」











「 " 俺がいる限り東卍は負けねぇ " …か。
お嬢だけに背負わせるわけねぇだろ!!」


『ぺー…』


「うん、俺達はお嬢一人に背負わせない。
…でもさ、響いたよ。凄く。」


「寝てらんねーーってよ!」


「元気もらったぜ!!」











『…皆…』


「…お嬢。」












千冬が、俺に振り返る。











「__場地さんの後を継いでくれたのがお前で良かった。」


『ちふ、ゆ…』


「稀咲。俺はお前をぶっ殺してやりてェ。
お前とお嬢の過去に何があったとしても、そこにどんな大義があったのだとしても、___テメェはお嬢を泣かせた。
それだけは何があったとしても許せねェ!!でも、」

「これはガキの喧嘩だ。殺し合いじゃねぇんだよ。
俺らはただカッコつけたいから意地張って、見栄張って…力のやり場わかんねぇからぶつかって。
拳一個で戦ってんだよ!!!」

「信じたモンの為に!!背負った物の為に!!!」














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ハク - イザナはいったいどうなるんだ…展開にハラハラしてますッッ!イザナ生きてッ (2023年4月3日 1時) (レス) id: 1bed53529a (このIDを非表示/違反報告)
イザナ「情緒不安定」(プロフ) - 千冬ちゃんがとってもかっこいいんだか (2023年4月3日 0時) (レス) @page47 id: 398e436feb (このIDを非表示/違反報告)
イザナ「情緒不安定」(プロフ) - 嘘!?希咲だったの!?この次の展開がもの凄く気になりますね! (2023年4月3日 0時) (レス) @page46 id: 398e436feb (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - ソウヤ強い!漫画のこのシーン好きです! (2023年4月2日 21時) (レス) @page42 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
中也 - 末っ子同盟可愛い!! (2023年4月2日 19時) (レス) @page40 id: 75c64eb483 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緋真 | 作成日時:2023年3月26日 21時

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