【東リベ】女王VI【男主】 (ページ45)

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次の一瞬、東卍の主力メンバーが吹き飛ばされた。

「…鶴蝶の強さからしたら、他の四天王など凪。
やはり天竺の主力は鶴蝶一人。」

「東卍はもうお前一人だ、A。」

『…本当に強くなったんだね、鶴蝶。
けど、人殺し集団の一員だ。あの頃からお前は…』

ｺﾞｯｯ

強く撃ち込まれた拳を、腕で受け止める。

…強い。さっきまでより力が増してるような。

「…ガキと今が違ぇのは当然だろ。
昔話をする気はねぇぞ、A。
俺は例え幼馴染であろうと＿＿＿情なく殺せる。」

『う"っ…!!?』

ッやばい、モロに腹に入った…!!

強い殴打で吹き飛んだ。

激しく咳き込み、地面に膝をつく。

「お嬢!!!」

「くそっ…＿＿＿＿!ココ…」

「…見ろ、イヌピー。
" 花垣に黒龍の未来を見た " …そう俺に理想を話したな。
これが現実だ。」

「ボスは、負ける。
東卍は他に立てる奴はいねェ。天竺は勝ち。
東卍はもう＿＿＿終わりだ。」

何度も殴られた。

口の中に流れた血をﾍﾟｯと吐き出す。

『…何背ぇ向けてるの、鶴蝶。』

「…!!」

『やっぱり、あの頃と変わらないよ…お前は。
こんなの餓鬼のパンチだ。』

「ッお嬢…!!」

「……ボス…?」

「ココ…花垣は負けねぇよ。」

「…いいのか、A。これ以上やったら死ぬぞ。」

…馬鹿だなぁ、鶴蝶。

お前じゃ、俺を殺すなんて到底出来ないよ。

殴られても、殴られても。
俺は立ち上がる。

…なあ、鶴蝶。

「…なんだよ、アイツ。何で立ってられるんだよ?
お前らが一発でノされた相手だぞ!?」

「ッお嬢!!!!!!」

「死ね＿＿＿!!!!」

「＿＿＿＿待ってくれ!!!!」

「ッ!!」

鶴蝶の拳が止まる。

鶴蝶と俺の前に、千冬が滑り込んできたから。

俺の前に両手を広げて、千冬は立ち塞がっている。

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