【東リベ】女王VI【男主】 (ページ44)

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「スゲェよ、アングリーくん!!
見た!?お嬢!!」

『ああ、凄い……立てる?八戒。』

「お、おう…」

「何だアイツ!!?」

「四天王を瞬殺しやがった」

「あっという間に劣勢じゃねェか!!」

「…お嬢。この戦い、絶対勝つ!!」

『…ああ!!』

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「どーだ?天竺の特攻服に袖を通した気分は? 」

「 ……悪くねぇ… 」

「今日の抗争＿＿＿俺の為なら人を殺せるな?ムーチョ」

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『俺の部下は＿＿＿お前らには渡さない』

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( お嬢が、俺に笑い掛けてくれた日のことを思い出した。)

( 少しだけ、馬鹿なことが頭に浮かんだ。)

( 九井を庇ったあの姿＿＿＿
もし、俺が東卍でいたなら。
…お嬢は、俺の事もあんな風に庇ってくれたんだろうか。)

( …当然だ。お嬢は身内に甘い。
東卍であった俺のこともちゃんと愛して、見てくれていた。)

( なんて愚考。イザナという王に忠誠を誓っておきながら。)

( 構うな。結局お嬢はイザナには勝てない。
お嬢は、女王としてイザナに囲われるしかなくなる。)

( 例えアンタの笑顔を一瞬でも守りたいと思ったとしても、
＿＿＿俺は、イザナの望みを優先する。)

( なあ、お嬢。
アンタに愛されたあの頃＿＿＿俺は、確かに幸せだった。)

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「待てコラァ」

『……武藤…』

「!!短刀(ドス)!!?」

「俺は…負けてねぇ……負けてねぇぞォォ!!!!!」

『!ソウヤ!!』

ソウヤを突き飛ばし、武藤とソウヤの間に入る。

再び振りかぶられた短刀を抑えたのは＿＿＿鶴蝶だった。

「!!」

「…アンタの負けだ。ムーチョ。」

「どけ、クソガキ。テメェに何がわかる。」

鶴蝶の拳が、武藤の腹に減り込んだ。

「…アンタまで天竺に染まるな。
アンタから、" 漢 " を教わった。」

「イザナ!この罰は後で受ける。」

『…鶴蝶。』

「…勘違いすんなよ、A。
テメェを助けたつもりはねぇ。」

「命を預けた男の行く先が＿＿＿
例え地獄であろうとついて行く。

あの頃の俺じゃねぇぞ、A。
＿＿＿天竺四天王筆頭・鶴蝶だ。」

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