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「ボス…ッ!!おい、何する気だ!?」
「ピアス開ける。前に俺が開けたやつ塞ぎやがったから。
俺はつけとけって言ったのに。」
「まあ、俺のとは違って発信機付きだけど。特注品。」
「ッそんなことまでする必要あるのか!?
ただでさえ今こんな軟禁状態なのに…ッ!!」
カラン、
イザナの付けているものと同じ、花札のピアスが、イザナの手の中で音を鳴らす。
耳にこびりついた音。
俺が初めて此奴に与えられた、恐怖の象徴。
「大丈夫だ、A。大丈夫。
何も怖いことなんてない。
イザナはお前を愛しているだけなんだ。」
鶴蝶の口から飛び出す暗示のような言葉。
「今度こそ救ってくれるだろ?ヒーロー。」
『ッ…!』
瞬間。
ろくに冷やしもしていない耳朶に、消毒済みの太い針が突き刺さる。
頭が真っ白になり、声にならない叫びが喉から搾り出された。
耳朶から血が滴る。
『ぅ……あ…』
「じっとしてろ、拭き取れねぇ。」
生理的な涙が目に浮かぶ。
ポロ、と、一度溢れたそれは止まらない。
言葉の乱暴さとは裏腹に、イザナは開けた穴を丁寧に消毒していた。
一通り終えれば、揃いのピアスを付けられる。
「…よく似合ってる。今度は外すなよ。」
イザナは満足げに笑い、部屋から颯爽と出て行った。
鶴蝶もその後ろについて部屋を出る。
扉が完全に閉まった後、弾かれたように此方に駆け寄ってきたのはココだった。
「ボス、ボス…ッ!!大丈夫か…!?」
『コ、コ…』
「大丈夫なわけないよな…すぐに上から冷やすから。」
「守ってやれなくて、ごめんな…」
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ハク - イザナはいったいどうなるんだ…展開にハラハラしてますッッ!イザナ生きてッ (2023年4月3日 1時) (レス) id: 1bed53529a (このIDを非表示/違反報告)
イザナ「情緒不安定」(プロフ) - 千冬ちゃんがとってもかっこいいんだか (2023年4月3日 0時) (レス) @page47 id: 398e436feb (このIDを非表示/違反報告)
イザナ「情緒不安定」(プロフ) - 嘘!?希咲だったの!?この次の展開がもの凄く気になりますね! (2023年4月3日 0時) (レス) @page46 id: 398e436feb (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - ソウヤ強い!漫画のこのシーン好きです! (2023年4月2日 21時) (レス) @page42 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
中也 - 末っ子同盟可愛い!! (2023年4月2日 19時) (レス) @page40 id: 75c64eb483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋真 | 作成日時:2023年3月26日 21時