【東リベ】女王【男主】

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あれから2日間。

直人の協力を受けながら、殆ど徹夜作業で知識を詰め込んだ。











俺に突然発現した能力 '' タイムリープ '' 。

この力には制限があるのだろう。


それは、12年前の " 今日 " にしか戻れないということ。
それより後にも前にも戻れないということだ。












そして俺は、" 東京卍會 " の知識を叩き込まれた。

どうやら日向は犯罪組織 " 東京卍會 " の抗争に巻き込まれて死亡したらしい。

祭りの最中に屋台に突っ込んだトラックに巻き込まれて死んだ。











直人は組織犯罪課の刑事として働いているらしく、その内部事情をよく知っていた。











『…12年前に戻って、その1日に可能性を賭けるのはリスクが大きすぎる。』











日向が祭りに行くのを無理矢理にでも止めれば、きっとそれは回避できる未来。

しかし、余りにも短絡的だ。











「ええ…その日を逃せば、もう姉は救えない。
それじゃあ駄目だ。」










" 今出来ることをする " 。










それが俺と直人が出した結論。










「今タイムリープし、この2人に会ってほしいんです。」


『 " 佐野万次郎 " 、" 稀咲鉄太 " …東卍の現2トップ?』


「はい。この2人が出会わなければ、今の東京卍會は存在しなかった。
…つまり、姉が巻き込まれて死ぬことはなくなるわけです。」


『…なるほど。
俺が中学時代に戻り、この2人の接触を止めればいい。
…けど、俺にはタイムリープの引き金(トリガー)がわからない。』


「僕にはわかるんです。
引き金は僕との " 握手 " 。
12年前に僕とAさんが握手した時…過去のAさんの中から、" 貴方 " が消えるのを感じた。」

「恐らく貴方に助けられた僕は、貴方の能力の一部なのかもしれません。」


『……俺のこと、信じてくれてるんだ。』











ポツリと呟いた言葉に、直人は笑顔を見せた。










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