【東リベ】女王【男主】

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俺は溝中組に慰められ、機嫌を取られながら、マイキーやドラケンを連れて公園まで足を運んだ。

…ううん、あの2人はともかく4人には迷惑をかけたな…










サッカーをしている4人を見ながら、ドラケンとマイキーの話に耳を傾ける。









「…俺が悪かったよ、マイキー。」


「ううん、俺の方こそごめん。でも正しいのはケンチンだ。
パーは、自首したんだもんな。」











マイキーはパーを無罪にしたかった。
それが悪いことだと分かってても。


ダチとしてパーを助けたかったマイキー。

パーの覚悟を大事にしたドラケン。


どちらも曲げれないもんがあるから、喧嘩になっちゃったんだと思う。










「パーが出てきたら、いっぱいお祝いしような。」


「…おう。」










これで、マイキーとドラケンの喧嘩には片がついた。

上手くいけば…これで武蔵祭りでドラケンが死ぬことはなくなった筈。










「でも、Aっちから名前呼びされたことは許さねーからな!!!」


「はあ?ちっせぇ奴だな、いつまで引きずってんだよ。」


「ケンチンが自慢してきたんだろ!!?」











『……帰ろ。』









これで本当に終わったのか?

パーの逮捕をきっかけに始まった東卍の内部での争い…








これはまだ、序章に過ぎないんじゃ…









『…日向、エマ?』


「あのね、Aくん…8月3日って空いてる?」


『3日?』


「ウチらと一緒にお祭り行かない!?」


『…ん、いいよ。そうだ、ドラケン連れてってもいい?』


「え?ドラケンくん?」


「ドラケン?いいよいいよっ、誘お!!」










( Aくんが誰かを誘いたがるなんて珍しい…! )


( え、もしかしてAっちってケンちゃんのこと…!! )


( 万が一ってこともあるし、近くにいたほうがいいだろ )











女子2人がきゃーーっと興奮気味に叫んでいたのを横目に、俺はぼんやりそんなことを考えていた。










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