【東リベ】女王【男主】

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万次郎 side .











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身惚れた。











踊る様に、舞う様に、

自分より全然ﾃﾞｹｪ野郎を一撃で伸したソイツに。












真っ青な空を写した様な、蒼の瞳と視線が交差する。











戦い方だけじゃなくて、顔も綺麗だ。

肌真っ白。髪もサラサラだし、睫毛もバサバサ。
細っせぇ身体。

こんな体格でデカい奴蹴り飛ばしてたんだ。











でも、顔に似合わず口は悪い。

なんていうんだろ、傍若無人なお嬢?ってヤツ。
女顔だし。中性的っつーか…美人。












「おい、ボーッとしてどうした?」


「うーん……Aっちのこと、考えてた。」


「嗚呼…昼間の奴か。」












ケンチンもどうやらAっちが気になるらしい。

…いや、あげねーよ?
アレは俺が最初に見つけたんだし。












けど、そうか。

あんなに綺麗なヤツだし、いつ他の派閥に目をつけられてもおかしくないもんな。












「……ケンチン、俺決めた。」


「…ぁ?」











アイツを、東卍に入れる。













'' ＿＿＿俺のにする。''












俺のその言葉に、ケンチンは呆れた様な表情を見せていたが、やがて笑った。














「…おう。俺も、アイツには興味がある。」


「誘ってみるかぁ…
明日、Aっちの学校行ってみよ」


「ああ。」











思い出したのは、Aっちが友達であろう奴等に向けていた優しい表情(カオ)。

…いつか、アレが俺たちに向けられる日が来てくれたら。












( …うん、幸せかも )











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