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『…うん、いい感じだね。』
ｼﾞｭｰ
ベーコンの焼けるいい匂いが辺りに広がる。
卵を落として、白身が固まって来たら水をフライパンの端に掛け回し、蓋を。
もう一度蓋を開け、黄身の状態をチェック。
『上出来。』
どの皿に乗せようか、と考え始める。
「＿＿おい、何してる」
ｶﾞﾁｬ
ドアの開く音がした次の瞬間には、彼の背後から腰に手を回す青年。
『おはよう、今日は早いね?
ベーコンエッグを焼いてみたから、食べてみる?』
「ひとくち」
『仕方ないね、ほら』
'' あーん '' 、とある程度冷ましてから青年の口元に持っていけば、口を小さく開けて頬張る。
「ん…美味ｪ。俺のもある?」
『勿論、2個用意してあるね。
でも、食べるなら飲み物くらいは用意して欲しいね?』
ｸｲ、と後ろ手に顎を人差し指で軽く引き寄せれば、艶めいた笑みを零す。
かと思えば、腰に回された青年の手を解いてリビングの方へと向かってしまった。
青年は小さく息を吐いて、冷蔵庫に向かう。
彼は椅子に座れば、テレビのリモコンの電源ボタンを押した。
ﾊﾟｯ、とニュース画面が映される。
( …ぁ )
ニュースの内容は雄英体育祭についてだった。
細かく言えば、準決勝。
腕を破壊しながら個性を発動する少年と、もうひとり。
赤と白に分かれた髪を靡かせ、炎と氷を出す少年。
彼はそのニュースに見入っていった。
( 僕は、この子を…ずっと昔から知って＿＿＿ )
脳裏に誰かの声が過った。
まだ幼い少年の声だ。
その少年はいつも泣いていた。
( 泣いていたあの子を、僕が )
不意に、視界が何かで覆われた。
「＿＿＿＿＿A。」
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優曇華院咲月(プロフ) - おひーさんとヒロアカ…最高ですな (2021年8月11日 14時) (
レス) id: 654ce5d397 (このIDを非表示/違反報告)
一方通行 - 最初は分からなかったけどまさかの燈矢(荼毘)。最推しなので嬉しいです！! (2021年8月6日 13時) (レス) id: 1878ee5020 (このIDを非表示/違反報告)
一方通行 - 神作に出合ってしまった。。。日和さん大好きなので嬉しいです！お身体に気を付けて下さい。応援しています!! (2021年8月6日 13時) (レス) id: 1878ee5020 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋真姫
| 作成日時：2021年8月6日 5時
