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( 泣くな…絶望するな。そんなのは今することじゃない。
お前が打ちのめされているのはわかっている。
家族を殺され、妹は鬼になり…辛いだろう。叫び出したいだろう。)









( わかるよ(・・・・) )









( 俺達が…後半日早く来ていれば、お前の家族は死んでなかったかもしれない。
しかし、時を捲いて戻す術はない…! )

( 怒れ…許せないという強く純粋な怒りは、手足を動かすための…揺るぎない原動力になる。
脆弱な覚悟では妹を守ることも、治すことも、家族の仇を討つことも…できない! )









男は刀を鬼の肩へと突き刺す。

禰豆子は声にならない叫びを上げた。









「やめろ___!!!」









男に向かって、石を投げた。

勿論それに反応した男は刀の柄を使って防ぐ。


その隙に、炭治郎は斧を持って走り出した。









___強風が起こり、雪が舞う。









木の影に隠れる直前にまた一つ石を投げて意識を逸らし、大きく振り被って男の懐へ入ろうと___









( 感情に任せた単純な攻撃… )


「___愚か!!」









容赦なく男は刀の柄を炭治郎の肩へと強く打ち込んだ。

炭治郎はそれをもろに受けて、倒れる。
禰豆子もまた兄のその姿を見て、動きが少し収まった。









( …?斧は何処だ…!? )


「__ッ!!」









斧が空から、回転しながら男の元へと向かっていく。

男は避けた。が、…酷く驚愕している様子だった。









( 木の陰に隠れる直前…此方に石を投げ、と同時に上に斧を投げた…? )

( そして丸腰であるのを悟られないよう、振りかぶった態勢で手元を隠す… )









( 俺に勝てないのが分かっていたからだ。
自分が斬られた後で、俺を倒そうとした…!此奴は… )









呆然と、しているうちに、知らずの間に力が緩んでいたのだろうか。

急に再び暴れ出した鬼の蹴りをくらい、男は一度鬼から距離をとってしまう。


その隙に、禰豆子は唸りを上げながら兄の元へと__









( しまった…喰われる!! )

玖→←漆



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そこら辺の水道水(プロフ) - ちょっと待って、夢主くんに惚れたんだけど(真顔) (2020年11月15日 4時) (レス) id: 44bf365a1c (このIDを非表示/違反報告)
雛乃(プロフ) - 累との展開楽しみすぎます…!これからも無理なさらず更新頑張ってください! (2020年11月10日 23時) (レス) id: 6aacc8954b (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - いよいよ、あの話がくるのですね!!これからの展開が楽しみです!応援してます!! (2020年11月4日 18時) (レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
Shiro - この作品めちゃくちゃ好きです...!これからも頑張ってください!ずっと応援しています! (2020年10月26日 19時) (レス) id: 94aeb4ce2e (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - 続きがきになります。更新がんばってください (2020年10月23日 9時) (レス) id: 91e5b79796 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緋真 | 作成日時:2020年1月27日 15時

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