【鬼滅の刃】_永遠に傍に居たかった_【男主】

弐拾漆 ページ27

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「「皆様。今宵は鬼殺隊最終選別にお集まりくださり、ありがとうございます。」」


「この藤襲山には鬼殺の剣士様が生け捕りにした鬼が閉じ込められており、外に出る事は出来ません。」


「山の麓から中腹にかけて、鬼共の嫌う藤の花が一年中狂い咲いているからでございます。」


「しかし、ここからは藤の花は咲いておりませんから鬼共がいます。」


「この中で七日間生き抜く。
それが最終選別の合格条件でございます。」









灯りを持った二人の童は頭を垂れた。









「「では、いってらっしゃいませ。」」









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( 懐かしいな。)

( 最後に僕がこの試験を経験したのは随分前だけれど…かなたも、輝利哉も、立派になってきたものだ。)









( 死んではまた生き返り、生を吹き返してはまた死んでいく僕の魂。)

( 千年もの間、この鬼殺隊を見守ってきた。)









風が吹き、藤の花びらが舞い上がる。

それは月明かりに反射して、酷く幻想的な風景だった。









( ねえ、鬼舞辻無惨。
貴方は一体、何を望んでいるのでしょう。)

( 完璧の先に、不変の身体を手に入れた後に…貴方は何を求めて生きていくのですか? )


( ＿＿＿日光さえ克服して仕舞えば、貴方はもう死ぬことすらできないのに。)


( '' 退屈 '' だって、貴方が嫌悪するものなのに。)

( それでもいいというのですか、…僕が、いれば。
僕さえいれば、貴方は…何も淋しくないのだと? )









( ＿＿＿なんて、残酷な人。)

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