【鬼滅の刃】_永遠に傍に居たかった_【男主】

拾玖 ページ19

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「全集中の呼吸?」


「そうだ。そして拾ある水の型全てをお前に教える。
体の隅々の細胞まで酸素が行き渡るよう…長い呼吸を意識しろ。
体の全治癒力を高め、精神の安定化と活性化をもたらす。」

「上半身はゆったりと、下半身はどっしり構える。よし、呼吸!」









呼吸したところで鱗滝に肺部分を抑え込まれる。









「次、型!」


「はい!!こうですか?」


「違う!」


「こうですか!?」


「違う!!」









腹に力が入っていなければ容赦なく腹部をぶっ叩かれた。

遂には '' 水と一つになれ '' 、という言葉を告げられたばかりか滝壺に叩き落とされたりと、ひたすら武者修行である。









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そして、炭治郎が狭霧山で訓練を始めて約一年ほど経ったある日…突然言われた。









「もう、教えることはない。
後はお前次第だ。儂が教えた事を消化できるかどうか…。

…ついてこい。」









鱗滝に連れられた先にあったのは巨大な岩。









「この岩を斬れたら、最終選別に行くのを許可する。」









( 岩って…斬るものだっけ?刀で斬れるものだっけ?
…斬れる気がしない。刀が折れる… )









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それから、鱗滝は言葉通り…何も炭治郎に教えることはなかった。

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