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「…それは勿論。
私達は彼を愛していた。」
「なら…普通は喜ぶんじゃないのか?
死んだと思ってた好きな人が、生きてたんだろ?」
「…そう単純にはいかぬ。
何故なら、死者が生き返る事など有り得ない。
我輩達ですら、死にかけの人間しか蘇らせる事しか叶わぬのじゃ。
…そんな奇跡は、本来起きてはならぬもの。」
「…俺達は、彼奴に会わせる顔がねー…
あの時、救えなかった。
絶対守る、なんて口にしながら…彼奴の願いだからって言い聞かせるかの様に見殺しにした。
……もう、あんな想いは…」
「…愛しているのなら、伝えるべきだ。
こうして貴様らにチャンスが巡ってきたんだろう。
それに…話を聞く限りではあるが、その王子はお前達を愛していたんじゃないのか。」
御園の言葉に、リリイはピクリと反応した様で。
______彼は自分と同じ感情を、自分に向けてくれる事はなかった。
それでも、自分達の様な…吸血鬼を、化け物を… '' 家族 '' と呼んで接してくれた、そんな彼を…
「…俺には難しい事はよく分かんねえけど…
ヒュー達は確かにその人を今でも大切に思ってるんだろ。
…また、伝えられなくていいのか?」
鉄の図星とも言える言葉にヒューも言葉に詰まった。
______ '' また '' 、伝えられない。
彼が、生きているかもしれないのに…守れないのだろうか。
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moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。楽しみに待ってます。 (2021年10月10日 14時) (
レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2020年5月9日 3時) (レス) id: cee1b25037 (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - とても読んでよかったと思います！続きが見たいですね！毎日読み返していて見ると幸せです！ (2018年6月21日 21時) (レス) id: e0085c1c29 (このIDを非表示/違反報告)
しふる - とっても面白くて、何回も読み返してしまいました！続き楽しみにしてます！！ (2018年3月1日 23時) (レス) id: 6f3c0d3215 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋真姫
| 作成日時：2017年12月31日 17時
