_裸の王様を愛した聖騎士II_

Let's call it a day. ページ29

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レオはすやすやと小さく寝息を立て、Aが眠る棺のような箱に寄り添うかのように眠っている。

幼子のようにも見えるその表情は安らかだった。









「んん、A……むにゃ…」









肩にぱさり、とふわふわの毛布が掛けられる。

レオの手に握られた白百合の花束に、頰を緩ませた。









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「_________ぅ、ん…?」









ザァ、と風の音でレオは再び目を覚ました。

レオは寝ぼけ眼を擦り、未だ焦点の合わない目で棺の箱の中のAを見つめる。









「＿＿ッ!!?A…!?」












_________そこに、Aは '' 居なかった '' 。









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「______随分遅い帰還だったね。」


「……」










静寂の中、掛けられた声に振り向く。









「もう、終わりにしましょう。

貴方にはたくさんのものを貰った。
その全てが、…貴方の好意からきたものだ。」









月明かりに照らされた雪のように白い髪が、闇夜に煌めいた。









「一度だけ、貴方と共に…貴方の '' fine '' と共に歌いましょう。

______けど、それで終わりだ。
僕はもう＿＿＿貴方には従わない。」

It was spoiled by love→←Do not become forever.

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