【SERVAMP】嫉妬の元主人

傲慢 ''古き良き時代の忘れ者_Old child_'' ページ14

…のぅ、A。

そなたは何故''嫉妬''を選んだ？

嫉妬の真祖は人の心を呑み込み易く、主人として振る舞い…またその手綱を握るのは簡単ではない。

むしろ一番危険な大罪と言っても過言では無いはず。

だというのに…知っていたはずなのに、お主は迷う事なく''嫉妬''の真祖の手を取ったと聞く。




「 …もし奴を選ぶことがなければ 、お主は助かったのかもしれないのう 。

＿＿＿はあ、こんなの妬いているだけじゃな。
お主もこんなことを言う我輩は嫌いじゃろう？

何せ、お主に取ってはダウトダウトが唯一の相棒だったのだからのう…」




我輩達からすれば少し悔しい。
お主は我輩達にとても優しく、良くしてくれた。

あれに裏があったとも思ってはおらぬし、我輩達もお主をとても大切に思っておる。

だからこそ、いつもお主の1番側にいたダウトダウトには嫉妬を抱いてしまう。


特に、ロウレスは……。






ー＿＿＿＿オールドチャイルド。
俺はね、いつかお前達と自由にこの世界を旅してみたい。
この国の外にはもっと色々なものがあるはずだから…ー


ーうむ、いつか皆で行こうかのう。
お主もいつか外交等で外に出る機会も増える…その時は8人で世界を巡ろうー






…遂にお主との約束は叶わなかった。

お主は頭がいいと言うのに、偶に冷静を欠くから心配で堪らなかったのう…

我輩が頭脳戦で自分は戦う。
そう言って聞かなかった…我輩の知識を基に動くこともとても多かった。



…彼はまだ若く、将来有望な王だというのに…この世界はやはりとても理不尽じゃな…

…永く忘れておった感情をつい思い出す。

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