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円堂はハーフタイム中も、高みの見物を決め込む吉良を強く睨みつけていた。
「…円堂くん」
「風丸たちは弱くない…俺が、証明して見せます!
しなきゃいけないんです…俺が!!」
「私も最初はそう思っていた…
私一人の力で、父の目を覚まさせようって」
「かん…とく…?」
「でも、出来なかった。
誰かの心を…考えを変えさせるなんて大変な事。
一人の力でなんて、とても出来ない。
ただ、一人では無理でも皆の力を合わせればどんなことでも出来る。
それを教えてくれたのは…円堂くん、貴方達よ。」
「俺、達……?」
「そうだよ、キャプテン。
僕を、間違えた考えから解き放ってくれたのも…雷門の皆だ!」
「吹雪…」
『…守』
「…A…」
『今のお前に…私達の姿は、見えているか…?』
「…!!」
円堂は自分自身で、自身の両頬を思い切り引っ叩いた。
「皆…ごめんッッ!!!」
「円堂、怒っているのはお前だけじゃない。」
「俺達全員、ここに来れなかった奴らの気持ちを引き継いでいるつもりだ。」
「豪炎寺…鬼道…」
「そいつらが弱くねぇってこと、証明しようぜ!」
「やろう円堂!一緒に!」
『勝つんだ、絶対に。』
「ッああ!!!」
.
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「雷門の勝利はない。」
『…』
「それでも、お前はあの男の傍に居続けるのか。」
『……それが、私の選んだ道だ。』
すれ違い様に声を掛けられ、Aは足を止めて彼女の方を向くことなく言い切る。
そして再びAは自陣の方へと歩を進めた。
途端、ウルビダはAの方へと振り向き、その華奢な手首を掴んだ。
『…!?』
「お前は、私を選び取ってはくれないのか。」
『……何があったとしても、現状に行き着くまでの過程がどうであったとしても。
お前が、私をどう想ってくれてたとしても。
私には今のお前を '' 正しい '' と肯定する事は出来ない。』
「…そう、か。そうだな。」
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『それでも。
それでも、お前を忘れた事はなかったよ。…玲名。』
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あいひ - とてもいいお話だと思います(^^)これからも頑張って下さい！応援しています！ (2020年6月23日 10時) (
レス) id: 1f3cc1e722 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新とても嬉しく思っています。これからも追い続けます。 (2020年6月22日 2時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - イナイレの小説の中で1番好きです (2020年5月28日 16時) (レス) id: 87b01b0a04 (このIDを非表示/違反報告)
威吹鬼(プロフ) - とても素敵なお話です！イナイレの中で1番好きです!!忙しいと思いますが、これからも頑張ってください。応援しています。 (2020年4月25日 14時) (レス) id: 5195643059 (このIDを非表示/違反報告)
かなり - でも、無理のないように頑張って下さい。応援しています。 (2020年1月6日 22時) (レス) id: 75587ea7d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋真姫
| 作成日時：2019年9月29日 14時
