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Aの目が開いて、ぼんやりとではあるが動けるようになってからの佐久間は凄かった。
何をするにも何処に行くにも斜め後ろに付き添い、そもそも彼女が何かを行動し始める前に大抵の事は用意してしまう。
流石に着替えや入浴等は手伝えないものの、扉の前に常に立っている。
その際の手伝いはチーム唯一の女選手である小鳥遊に任せていた。
…そんなガードの硬い佐久間が常に側に控えている彼女に話し掛ける事が出来るのは、元々帝国から仲のいい源田くらいのものだろう。。
「Aさん、辛くはありませんか」
『………』
「もう、何日も食べ物を口にしていないじゃないですか。
そろそろ食べないと、倒れてしまいます。」
『………』
「葡萄の香りがするお茶。
昨日はよく飲んでくれましたよね?
あれと同じものなら、今日も口にしてくれるでしょうか…」
『………』
「Aさん」
あれから、Aの精神は半壊してしまった。
今の彼女は本来の意識がない…正に人形である。
けれどきっと…完全に呑まれていないという事は、彼女の心の中できっと理性がこの力に染まる事を拒み、抗っているのだろうか。
「俺は、幸せですよ」
そう言って佐久間はほくそ笑んだ。
彼女の長い髪を梳かしながら、人形の如き状態の彼女へと言葉を紡ぎ続けていた。
「だって、心は無くとも貴女は間違いなく此処にいる。
そうすれば貴女とあの男が真に結ばれる事もない。
心などこのまま失ってしまえばいい。」
そこまで告げて佐久間は小さく首から、首筋に…口付けた。
「………」
「首と、首筋。
この部位への口付けの意味を…貴女はご存知でしょうか。」
何をしても無反応な彼女。
「きっと貴女はわかっているのでしょう。
貴女はとても聡明な御方ですから…このような行為の意味など筒抜けなのかもしれない。
けれど、それでもいい。
貴女にこれから伝えていくのは、俺がずっと心の奥底に秘めてきた想いの全てなのですから＿＿＿＿」
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イナイレ好き - ヤンデレの佐久間めっちゃ良い しかも一番好きな依存系 いやー最＆高です (2020年8月20日 0時) (
レス) id: 573d988362 (このIDを非表示/違反報告)
緋真(プロフ) - 千佳華さん» ときめいちゃいます！？いいですよ円堂くんは…… (2018年10月7日 21時) (レス) id: f05e33fc37 (このIDを非表示/違反報告)
千佳華(プロフ) - 円堂くんにときめきました← (2018年10月7日 14時) (レス) id: 6ba1c8129e (このIDを非表示/違反報告)
緋真(プロフ) - 円堂くんにしか主人公ちゃんの心の奥底に入り込むことができませんからね…コメントありがとうございます。 (2018年10月7日 14時) (レス) id: f05e33fc37 (このIDを非表示/違反報告)
緋真(プロフ) - 千佳華さん» 何だかんだ主人公ちゃんを救えるのは円堂君だけなんですよね…ああ…早く助けたい…← (2018年10月7日 14時) (レス) id: f05e33fc37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋真姫
| 作成日時：2018年9月28日 14時
