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「くっ…キリがない」
「数が多すぎるぜこりゃ…」
「……」
前には、遠距離射撃を専門とする部隊でも捌き切れなかった援軍の吸血鬼達が迫ってくる。
余程この領地を手にしたいのだろうか。
吸血鬼達の人数は今までの戦闘とは段違いなまでに多かった。
Aの脳裏に、'' 離脱 '' の文字がチラつく。
此方側からすれば、これ以上戦闘兵達を失うのは得策ではない。
…それに今から戦線離脱をすれば、助かる人数だって多いに決まっている。
けれど、この地を絶対に防衛しろというのが上からの絶対的な命令である。
「……やるしか、ないのか…？」
阿弥陀丸の斬撃で二級装備の吸血鬼を次々に薙ぎ払いながら、呟く。
今のままでは、必ず敗北する。
けれど、自分の中に秘めた力を解放すれば_______
…解放せずに済むなら、その方が良かった。
そんな上手く行くはずがなくとも、何処かで可能性を信じていた。
「優さん！！！」
シノアの切羽詰まった声に振り向く。
其処にはクローリーによって床に伏せられた優一郎が居た。
…目の前が、真っ赤に染まる。
「_______退け」
周囲を囲っていた吸血鬼を一掃し、強く地面を蹴って瞬間的に移動をする。
…瞬きの瞬間には、Aはクローリーを斬撃波で弾き飛ばす。
「…優一郎、無事？」
「っあ、ああ…悪い」
「優、A！無事か！？」
「…グレン、俺達は平気だよ。
…一時的に結界を張る。
その間に前線にいる兵達を後方へ移動させろ。」
「…何するつもりだ？」
「…早くして。もう、時間がない」
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夕霧 - 更新待っています!ゆっくりでいいので戻って来てくださいね。 (2018年7月21日 14時) (
レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
ひま人 - 面白いですね!更新頑張ってください! (2017年7月11日 0時) (レス) id: bad69d3192 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋真姫
| 作成日時：2017年5月8日 17時
