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「…お前は本当に死ぬのか？」
「…死ぬよ？」
グレンもわかっていたはずだった。
彼の未来予知の正確率の高さを。
何かが変われば、未来を回避できる…未来とは小さな歯車が重なり合った上に成り立つものであり、それの何処かが狂えば何かが変わる。
けど、それは当然難しい事でもある。
「…俺は一番大切な…好きな人を守って死ぬんだ。
そういう未来のはずだった。
…けど、優一郎は俺の未来を諦めてない…」
「…俺はお前を簡単に死なせてやる気はねえぞ」
「……この未来を知ったら、お前はそういうと思ったよ。」
「わかってんなら……」
「………」
グレンは続けようとした言葉を詰まらせた。
Aが酷く寂しげな表情をしていたから。
…手遅れ？そんなはずはない。
未来はまだ止められる。
なにより、自分たちは目の前にいる此奴を死なせる事なんて出来やしないのだから…諦めるわけにはいかない。
「……俺を利用してくれて構わないよ。グレン。」
「…は？」
「…俺は優一郎と同じ''終わりのセラフ''の実験を受けていた。…被験体達の中でも俺は極めて優秀な被験体だったらしいからね。
…君、遠慮してただろう？俺も敢えて言葉に出さなかったけれど、…やはり優一郎だけに背負わせたりなんかできないからね。
それじゃあ…俺はそろそろ休むよ。
明日からまた任務だしね…おやすみグレン」
「…ああ」
「…お前はいつも俺の事を見透かすな。
…お前の根本にある家族の存在が…どうしようもなく羨ましくなる。…皮肉なもんだな、それが疎ましく感じちまいそうだ。
…お前の根本が、俺たちに…俺に変わってくれればいいとどれだけ思ったか」
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夕霧 - 更新待っています!ゆっくりでいいので戻って来てくださいね。 (2018年7月21日 14時) (
レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
ひま人 - 面白いですね!更新頑張ってください! (2017年7月11日 0時) (レス) id: bad69d3192 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋真姫
| 作成日時：2017年5月8日 17時
