【イナクロ】僕が恋した彼女は、男の娘でした。 (ページ11)

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「天馬！みんな！！」

「あ…フェイ！！」

「よかった、みんな無事だったんだね！」

「そっちも無事でよかった！って…あれ、Aは？」

「嗚呼、それが…」

フェイは困った様な表情をしながらも、今までにあった出来事や経緯をみんなに説明した。

みんなの反応は驚いていたり、心配そうにしていたり…
まさに十人十色だった。

「ーーーじゃあ、Aは今ニ条城にいるのか？！」

「まさか幕府の将軍にまで惚れ込まれるとは…」

「うん。それで…一人でニ条城に置いておくのも心配だし、今は沖田さんがAの側にいてくれてるんだ。」

「沖田さん！？」

「うん、ついさっき城に来たみたいだけど…
沖田さんがどうかしたの？」

「ーーーーええ！？ザナークに！？」

「うん…」

「そんな…！じゃあまさか、ニ条城にはもうザナークがいるってこと…！？」

「その可能性はありえるな…」

「ッA…ッ！！」

「っあ、おい待て！フェイ！！」

フェイは顔が青ざめ、冷や汗が流れるのを感じれば直ぐその場から走り出していた。

ーーー'' もし、彼女に何かあったら ''。

そう考えると、気が気でない。

「＿＿＿＿＿守らなきゃ」

何故だかはわからないけど、この時確かにこう思った。