Call Me Baby Part2 (ページ8)

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episode 8 ページ8

宿所に帰ってもジョンインの姿はなくて、すぐに部屋に戻ったのだろうと思った。

普段は、メンバーの部屋はあまり入らないようにしてるんだけど。

今日はしょうがない…。

コンコン。

KI｢…どうぞ。｣

少しの沈黙のあと、ジョンインの声が聞こえた。

ドアを開け、壁側に向かって横になるジョンインの姿が見えた。

｢ジョン、イン…？

大丈夫？ごめん、気づかなくて………｣

ジョンインは何も言わない。

｢ジョンイン、わたしからも言うけど。

腰、ちゃんと診てもらって？

これはマネージャー命令です。

そうじゃないと……

ジョンインをステージに上げることは…

できない……。｣

言うことを躊躇ったが、ジョンインの、EXOの今後のためにも、重い口を開けて、言った。

ピクっと、ジョンインが少し動く。

｢ジョンインには………

わたしみたいには、なって、ほしくな…………｣

KI｢Aに何がわかるの？｣

低い声で、強く、そう放つジョンイン。

聞いたことのないくらい、冷たい声。

｢え…？｣

予想外の言葉に、頭がパニックになる。

KI｢デビューの時から、EXOの顔って言われて…

EXOの重要なダンスはだいたい任されて！

色々あったけど、みんなで乗り越えて…

また9人で頑張っていこうって時に…

俺が、こんなんで、どうすんだよ…っ

もっと練習したい、もっと上手くなりたいって思えば思うほど、上手くいかない。

みんなは、気使って何も言わない。

それも、いまは辛い……。

俺は、俺のステージを成功させることで、EXOの中での存在意義を探してる。

踊れなくなったKAIなんて…

EXOじゃない。

そのことを知ってて、そんなこと言うのか？！｣

こんな取り乱したジョンインを見るのは初めてで、ジョンインのこんな言葉を聞くのも初めてで、

ジョンインに、こんなに怒鳴られたのも、初めてで……………

時間が止まったような気がして、ただただ、涙が止まらなかった。

｢ごめん……………｣

それだけ言い残して、わたしは、部屋をあとにした…。