【宝塚夢小説】私のカレはあのスター。 (ページ2)

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あーさ「この辺にしようか、どうぞ」
そう言って彼が指差したのは綺麗な庭園のベンチ。
私がやや遠慮がちに座ると彼がすぐ隣に座った。

…ねぇ近い、近いよ?
私の心臓はもうばくばくと音を立てて居た。

あーさ「そんなに緊張しなくていいよ」
A「…って、言われましても…」

あーさは私から見ればかなり年上のお兄さんで、そんな人と話したことなんてなかったからどうやって話せばいいかさえわからなかった。

あーさ「そんなに堅くならなくてもいいよ、えーと…」

そこで私は名乗ってないことを思い出した。

A「あ、A…です…」
あーさ「そっか、俺のことは…って知ってるか。朝美絢、あーさって呼んでくれて構わないよ」
A「あーさ、さん…?」
あーさ「さんはいらないよ笑あーさ、って気軽に呼んでくれたらいいのに、A」

そんな。ずっと憧れてた歳上の「お兄さん」に対して、そんなに気軽に呼べるわけがない。

あーさ「まぁいいや笑笑これから慣れてよ、それまではあーささん笑でもいいよ笑笑」
彼は笑いながらそう言った。

A「……」
なんて言ったらいいんだろう。

緊張してばかりの私にはちょっとこの沈黙は辛い。

何か言った方がいいかな、とか思って居たら、彼が

あーさ「Aはさー、何か好きなものとかあるのー?」
A「…好きなのもの…?」
あーさ「例えばほらさ、どこに行くのが好きー、とか」
A「それなら…ええと、水族館、とか…」

水族館は昔から好きだ。いろんな海の生き物を見るのは素敵だし、落ち着く。

あーさ「そうなの⁉俺と一緒だ!…そーだ、次は一緒に水族館行こうぜ!」

……!!
それってその、デートですか。
ぇえええええ⁉

A「……ぇ」

あまりにも驚きすぎて声が出てしまった。

あーさと一緒にそんなトコに行けるなんて。
デートのお誘いを受けるなんて。

あーさ「あ、ごめんごめん嫌だった?」
A「あ、い、ぃえ違うんです、さっきのh((ｸﾞｲｯ

あーさ「……俺じゃ、ダメなの」

A「……⁉///」

この状況は……さすがにやばい。
…あーささんに、抱き寄せられて、そのまま顎クイされ、至近距離でそんなことを囁かれるなんて。

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過去編、そんなに長くするつもりはなかったのに長々と書いちゃいそうです…
ゆっくり更新で申し訳ないです……