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『明日、本番だね』
「なんか、あっという間でした」
『うん、俺もそう思う』
「本当に時間が過ぎるのが早くて、
きっとファイナルまでも一瞬なんだろうなって」
そう言って敬語とタメ口を
織り交ぜながら話す蓮汰を見て
だいぶ心を開いてくれたんだろうなって
そう感じて、にこにこしながら彼を見ていると
「…僕、ずっと緊張してて、」
少しの沈黙の後、
彼は大きな体をしゅんと小さくして
俺の隣でそんな風に呟いた
「失敗したらどうしようって
そんなことばっかり考えちゃって、」
その蓮汰の心配そうな声を聞いたら
なんだか自分までそわそわしてしまって
少しでも安心して欲しいと、
いつものように彼の頭にポンと手を触れた
「なんかちょっと久しぶりな感じがします、」
言葉を発さずに頭を撫でながら
話を聞いている俺の顔を見た蓮汰は
最近、Aくんに会えてなかったから…
そう言って少し寂しそうな顔で笑って、
やっぱりAくんの手は安心します
そんな風に言葉を続けて
自分の膝の上に置いていた手元に視線を向けた
「再評価でCクラスになって
自分では頑張ってたつもりだったけど
何がダメだったのかが全然分からなくて、
でもAに残った人たちと比べると
やっぱり何かが足りなかったんだなって。
Aくんにもたじくんにも
たくさん教えてもらったのに、大事な場面で
上手く出来なかったことが悔しくて…」
俯きながらゆっくりと言葉を発する蓮汰は
本番では上手く出来るように、
クラスが変わってからも必死に練習してるけど…
そう言って黙り込んでしまった
『不安…？』
俺がそう声をかけると、
蓮汰はゆっくりとこちらに視線を向けて
少しだけ涙を浮かべて静かに頷いた
『今日さ、ステージに立つ前に
クラスごとにリハーサルしたでしょ？
その時にね、Cクラスのこと見て
本当にびっくりしたんだよね。
蓮汰と洸人がみんなの先頭に立って踊ってて、
ダンスはめちゃくちゃ揃ってるし、
迫力もあってとにかく圧倒されちゃって』
頭を撫で続けながら
蓮汰の目をしっかりと見て、
出来るだけ優しく語りかけるように話をすれば
彼は目をパチクリさせながらこちらを見ていた
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mier(プロフ) - はゆさん» コメントありがとうございます！何よりも嬉しい言葉を頂けて幸せです！更新頑張りますね◎ (2021年9月8日 16時) (
レス) id: b7654c3b50 (このIDを非表示/違反報告)
はゆ(プロフ) - 榛名くん実際にいたら絶対推してたレベルで好きです‥！！ (2021年9月8日 0時) (レス) id: 064bc96d3c (このIDを非表示/違反報告)
mier(プロフ) - がんばるひとさん» コメントありがとうございます！更新頑張りますので見守って頂けますと嬉しいです◎ (2021年9月4日 15時) (レス) id: b7654c3b50 (このIDを非表示/違反報告)
がんばるひと(プロフ) - プデュで男主の作品あまりないので出会えて良かったです！更新応援してます！ (2021年9月4日 3時) (レス) id: 37620b42ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mier | 作成日時：2021年9月1日 21時
