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ASide
フゥ
タバコの煙が、夜に溶けた。
屋上から見つめる夜の街は最高だ。
キラキラ光るネオンの夜景。
甘いお酒の香り。
それは、私の濁った心を少しでも透明にしてくれるような感じがする。
、、、あぁ、やっぱり持ってってるなぁ。
警察もバッカみたい。
「引き止める」
、、それだけが、この世界では命取り。
命は、呆気なく終わってしまうものなんだよ。
、、、そう、例えれば幻想的に光る1つのろうそく。
火が灯っている間は綺麗だ。
、、、でも?
ろうが燃え尽きて、火がなくなってしまえば__?
もう、あのときみたいに輝くことはできないの。
、、、あぁ、ほら。
やっぱり撃たれちゃった。
騒ぐ。人が1人撃たれたぐらいで。
、、、、この世界で生きてきた私にとって、そんなのはどうってことない。
終わってるなぁ、、
、、、いや、終わっているのは私の方か。
、撃ったのは?
、、春千夜か、アイツ気が早いんだよな。
私と対面したら、1に暴力2に暴言、みたいなクズだから。
『、、、、さて、帰るか』
ハイヒールの踵で、タバコの火を消す。
その姿を、___が見ているとも知らずに___。
___
九井side
九「、、、空けるぞ」
、、全員ひたすら静寂で、誰も肯定、否定をしない。
、、、いや、そういう俺も、本当は否定。
、、、袋を空ける手が、
「やめろ」「これは、これは三途Aじゃねぇ」
、、と今の俺の選択を拒否している。
蘭「、、、ほら、早く空け、れば?」
、、、ほら。
いつも何考えてるかわかんねぇ蘭の考えが今ならわかる。
心の隅、どこかで怖がってるんだろ?
だって、弟の肩を持つ手が震えてる。
春「ッあ”ーー!ウダウダしてねぇで開ければいいじゃねぇか!!」
バッ
竜「ッ三途!!!!」
顔が、見え___
春「、、、A、じゃ、ね、ぇ、、?」
蘭「、、、、は、?」
、は、、三途、、
お前、何言って、?
竜「な、これ、アイツだ、、スクラップ予定の女、
俺の店で不正働いた嬢、、」
九「!?」
、、、目眩がした。
足元が揺れた俺は、思わず机に手をついた。
「、、今日、都内のビルで飛び降り自 殺がありました」
蘭「、、あ”?」
「自 殺したのは、」
「三途Aさん、24才です」
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ANA - 更新楽しみです!頑張ってください! (8月20日 17時) (レス) @page11 id: d458a1be93 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - コメント失礼致します。面白くて、一気に読んでしまいました。更新のんびり待ってますね。 (2023年1月12日 17時) (レス) id: ee22706dc1 (このIDを非表示/違反報告)
莉夢#梵天の信者(プロフ) - 桜輝夜 鈴音さん» ありがとうございます! (2022年11月30日 20時) (レス) id: 9e38cf74ca (このIDを非表示/違反報告)
桜輝夜 鈴音 - すき (2022年11月30日 18時) (レス) @page11 id: e268203406 (このIDを非表示/違反報告)
莉夢#梵天の信者(プロフ) - ひなたさん» ありがとうございます!!私も梵天が大好きです〜〜💜更新は自分のペースになっちゃうかもですが、、、w (2022年11月28日 15時) (レス) id: 9e38cf74ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月宮莉夢 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/wwww333/
作成日時:2022年9月10日 23時