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ろくじゅうはち ページ19

降谷side


赤井から突然の報告を受けた日の夜。

ベルモットと待ち合わせをしていた。

とは言っても、そんなにロマンチックではない。

廃ビルの裏駐車場。

人の気配はもちろんない。

車外でドアにもたれ、ポケットに手を入れたまま夜風に当たる。

今は冬。

暑い訳でもないのに外でこんな事をしているのはただ頭の中を整理したいから。



少ししてエンジン音と共に現れた待ち人は、俺の車の横に黒塗りの愛車を停めた。

ヘルメットを外し、サイドミラーに被せると面倒臭そうに口を開き、同時に煙草に火をつけた。


「何よ。こんな時間に呼び出して。」

「すみません。どうしても聞きたいことがあったので。」

「それならメールでも」
「ベレッタの事です。」


その途端にベルモットの顔付きが変わった。

これは期待ができそうだ。


一先ず俺の車の中で話すことになったので、定位置につく。

暖房が暖かい。


「あの子、最近日本に居ないみたいじゃない。アメリカだったかしら。」

「えぇ。そうらしいですね。友人に会うんだとか。」

「そうだとしても長すぎると思わない?」

「まさか。何も聞いていないんですか。母親ともあろう貴女が。」

「…何の事かしら?」

「ベレッタから聞きました。自慢げに貴女のことを語っていましてね。気になったんです。」


自慢げに語っていたのかなんて事は知らない。

調べる為に多少の嘘偽りは必要不可欠だからな。


「そんなに仲がよかったとはね。」

「教えて貰えませんか?彼女の事。体外受精児だと言うのも聞きました。相当苦しんでいるみたいですけど…。」


苦い顔をしたベルモット。

少しの空白の後、話し始めた。


「…バーボンなら、いいかしら…。でも、本人にはあまり言わないことを約束しなさい。」

「…わかりました。」


煙草の火を消して、ゆっくりと息を吐いたベルモットは、神妙な面持ちで語り始めた。




「あの子はね、捨て子なのよ。」




いきなりの衝撃に俺は顔色を変えるしかなかった。

それを気にせずベルモットが続ける。


「路地裏にダンボールに入れられて。

その箱に彼女の本名、椎名千輝と書かれていた。

それだけ。

私が見つけた時にはもう、泣く事さえも出来ないほどに弱ってた。」


子犬同然の捨てられ方をした彼女。

だが、彼女の悲劇は、まだ始まったばかり。



ーーーー

うわぁぁぁあ!

別人視点が書けねぇんだなぁあああ!

テストやだなぁぁああ!!

新作作りたいなぁぁぁああ!!

ろくじゅうきゅう→←ろくじゅうなな



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うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか? (2023年5月5日 17時) (レス) @page43 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
歯磨き粉(プロフ) - 月守ショコラさん» ありがとうございます!仲間ですねウヘヘ← (2018年10月12日 7時) (レス) id: 5927658f25 (このIDを非表示/違反報告)
月守ショコラ(プロフ) - オリキャラのやつ、私も拝見しています!これからもがんばってください! (2018年10月11日 21時) (レス) id: b1a1cb7aec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:歯磨き粉 | 作成日時:2018年9月18日 22時

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