ごじゅう ページ1
気がつけば続編に来ているという衝撃
ーーーー
「そう言えば千輝、お前俺の車にクリーム忘れただろ。」
「「クリーム?」」
おっと、上司と言葉を被せてしまった。
失敬失敬。
ん?クリーム?
「あ、あの小さいヤツ?ピンクの。」
「確かそうだ。」
「通りでないわけだ。早く言えよ。」
例の組織の女メンバーに貰ったハンドクリームだから無くせないのに無くしたと思って仮宿の中大捜索したのに。
まさか悪人面スナイパーの愛車に落としていたとは。
心当たりは大分あるけども。
で、何故かさっきからずっと呼び掛けてる上司。
「おい、椎名!お前赤井の車に乗ったのか!?」
「彼女を助手席に乗せて夜道をひとっ走りしてきたよ。」
「あ、赤井ぃい!!!」
う、うるせぇうるせぇ。
「ちょ、降谷さん落ち着いてください。」
なんでそんなに元気なの。
最近暴れ足りないのかしら、トリプルフェイス先輩。
「落ち着くも何も、お前」
「先輩が何想像してるのか知らないですけど私と赤井はそんな関係じゃないです。赤井もややこしくすんな!」
「お嬢さんが可愛らしくてつい、な。」
「そんな関係じゃないとか言っても助手席でひとっ走りはどう説明する!?」
「どっちも事実ですよ。事実ですけど」
「ほら!」
「うるせえ!黙って聞け!」
本当にこの早とちり勘違い上司は…!!
「夕飯買うために赤井に乗せてってもらってた所にアプリを盗まれたと報告が入ってハッキングで奪い返すためにカーチェイスしてもらってたの!わかったか!」
「あ、あぁ、」
降谷さんの引いている顔が予想できる声で返答が来た。
…あ"ー。今の一瞬でどっと疲労感。
「…眠気は飛んだか?」
「お陰様で。」
「夜は長いからな。」
「は!?お前ら何やって」
「赤井!!」
なんで、そうややこしく言うんですかね、この男は。
そのお陰で単細胞先輩が変な事考えてるし。
「椎名!その男に何かされてないか!?」
「何かされるような容姿じゃないでしょ。」
「それもそうか」
「はぁ!?」
それは全私が泣く。号泣するわ。
少しは躊躇ってくれればいいのに。
「もういいです。精々お仕事頑張ってくださいねー。」
その言葉を言い終えると同時に通話終了のボタンを赤井が押した。
電話の向こうで何か言われてても知らない。
聞いてないもん。
ーーーー
あー、ケンカツ終わっちゃったぁ…。
あんなに素直に涙を流せるようなお芝居してみたすぎてツラい(語彙力)
72人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか? (2023年5月5日 17時) (レス) @page43 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
歯磨き粉(プロフ) - 月守ショコラさん» ありがとうございます!仲間ですねウヘヘ← (2018年10月12日 7時) (レス) id: 5927658f25 (このIDを非表示/違反報告)
月守ショコラ(プロフ) - オリキャラのやつ、私も拝見しています!これからもがんばってください! (2018年10月11日 21時) (レス) id: b1a1cb7aec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:歯磨き粉 | 作成日時:2018年9月18日 22時