天使の導き

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「似合う？」




クルリと周りながらコニーは2人に尋ねる
今日コニーは里親の所へ旅立つ日




「すっごく可愛いよコニー！ね？エマ」

「うん！凄い似合ってる！」





何時もの真っ白い服ではなく里親の所へ行く際に着る服をまといコニーは嬉しそうに笑う



その手にはコニーの誕生日にママが作ってくれたリトルバーニーを大事そうに抱え



「宝物なんだ」



と教えてくれた




準備の終えたコニーの小さな手を掴み子ども部屋を出て
皆が待っている所まで一緒に行く





「コニー！！！」


皆が待っている広場へと着くとコニーを皆の前まで連れていき
それぞれコニーに最後の挨拶をする


そんな中1番面倒を見ていたドンが泣きながらコニーに抱き着き「元気でな！」と里親の所へ旅立つ小さなコニーにエールを送る





「私トロいし、みんなみたいにゆうしゅうじゃなかったけど、こんな私と仲良くしてくれてほんとにありがとう」





皆の声援にそうコニーは答えると
目に沢山の涙を浮かべ里親の元へと旅立って行った








「......コニー」



Aの小さな声は直ぐにかき消される
コニーが出ていった扉を見つめながら思う


私にもここを出る時が来るのか...と


その時、私は皆に何て伝えるのだろう

笑って旅立つ事はできるのだろうか






「A」

「...っノーマン？」

「どうしたの？」

「ん、何か寂しくて...」




自分の考えに浸っていると突然声をかけられビクッとした
声をかけたノーマンは心配そうに理由を問いかけ
それに対して、寂しいと伝えれば「そっか...」と、優しく頭を撫でてくれた





「ノーマン...ありがとう」



ノーマンの暖かい優しい手つきで頭を撫でられ、少し心地いい
さっきまで感じていた寂しさも和らぎ、お礼を伝える






「何かあったら僕が側にいるからね」

「...ん、ノーマンも何かあったら言ってね？」

「うん、ありがとうA」






ふわりとお互い笑顔を交わすと残りの掃除に取り掛かった

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