28 ページ29
「よし、まずは3人と合流しよう」
Aはある程度シスターの動きを観察し終えると、3人が居るであろう場所へと向かう
途中道に落ちていた、異型な葉っぱをみて眉をひそめる
恐らく年少者達を誘き寄せる罠だろう
流石シスター、一筋縄では行かないようだ
────ガサッ
「っっっ！」
思考に気を取られ周りを見ておらず、急に感じた気配にビクッと構える
「....A....か？」
だが、その正体はシスターではなくレイであった為、無意識に入っていた体の力を抜いた
「もー！急に出てくるからびっくりした！」
「わりぃ、......ところで試したい事は終わったのか？」
レイは別に悪くないが、思わずそう言えば肩を竦め困ったように言ってきた
そして、先程話した事について気になっていたのか、Aに問いかける
「うん！大丈夫！」
「そか....って、お前その手どうした？」
レイの問いかけに笑顔で言えば、納得したように伝えられるが、すぐに顔をしかめAの手を掴んできた
「.....わ！いつの間にか切ってたみたい」
レイの言葉になんの事？なんて思いながらも、言われた通り手を見ると
何処かで引っ掛けたのかぱっくりと手が切れていた
「......はぁー、いつの間にかって....何で気づかねぇんだよ。痛いだろ？これ」
「......うっ.....ごめん、気づいた瞬間から痛い.....です」
Aの傷は結構な深さで切っているのか、血がダラダラと流れている
それに今まで気づかなかったAもAだが、傷に気づいた瞬間痛くなるこの現象も不思議だ
レイは持っていたハンカチでグルグルと傷口を塞ぎ、「ハウスに戻れ」と言ってきたが
せっかくの大人との真剣勝負だ。
帰る訳にいかない
Aはヤダヤダと駄々をこねる子供みたいにレイに訴えれば
「帰ったらすぐに、絶対消毒する様に」と強く念を押されそれに答えるように頷いた
「.....はぁー、もうあんま無茶すんなよ」
「うん！大丈夫ー！」
「大丈夫じゃねぇから言ってんの！」
ポカっとレイに頭を叩かれるが、レイがこのまま鬼ごっこをさせてくれる事が嬉しく
頬を緩ませながら「わかってるってー！」なんて言う
そんなAにレイは
「絶対分かってないだろ」
と、本日何度目かのため息を吐き伝える
そして、とりあえずノーマンとエマと合流しようと話し合い、2人が居るであろう場所へと再度足を向けた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイ(プロフ) - すごく面白いです！これからも更新頑張ってください！応援してますっ(o^^o) (2021年1月22日 3時) (
レス) id: 2782a43946 (このIDを非表示/違反報告)
KURONEKO - MiUmIuさん» MiUmluさん初めまして！コメントありがとうございます！まさかMiUmluさんからコメント頂けると思わなく感激です！いつも小説楽しく読ませて頂いています！気に入って頂ける作品を作れるように頑張りますね^^ (2021年1月21日 1時) (レス) id: 6d6a4ff382 (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - こんにちは。とても面白い作品なのでお気に入り登録させていただきました！これからも楽しみにしています。次のお話も楽しみにしています。 (2021年1月20日 18時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：KURONEKO | 作成日時：2021年1月18日 16時
