天使の導き

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「...最近避けててごめんね」



Aがノーマンの事を考えていると
繋いだ手をギュッと握り、俯いたままノーマンは言う



何時もの笑顔の彼ではなくて
とても泣きそうに俯いているノーマン



その姿が珍しくて思わず



「......許さない」

「....っ、ごめん」



少し怒ったように伝えてしまう



そんなAに、ノーマンは顔を歪め苦しそうに、握る手に力を込める






ノーマンと視線が合うことも無くずっと俯いている彼に向かって






「...ねぇ、ノーマン」

「...なにA」

「わがまま...聞いてくれる？」






そう、Aの問いかけにノーマンは顔を上げ、「なんでも聞くよ」と、まだ浮かない顔をさせながら答える





Aはそんなノーマンに笑みを浮かべると




「......ぎゅって、して？」



頭をこてんと横に倒し問いかけるとノーマンは一瞬固まるが、
「...おいで」と、繋がれた手をそのまま引き寄せ優しく抱き締める




「.......話せなかった分いっぱいぎゅってしてノーマン」

「......うんっ。寂しい思いさせてごめんね」

「んん、ちゃんと理由分かったから......あのね、ノーマン」

「なぁに、A」

「今度はちゃんと力になるからね。エマもレイもノーマンも皆守るから。だから、ちゃんと頼ってね」





そう伝えればノーマンはAの肩に顔を埋め「....うん」と小さく呟いた



そして抱き締めている力をより一層込めると






「......Aは僕が絶対助けるから」




そう言ってくれたんだ

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