Mint_２ (ページ42)

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聡「Aちゃん、顔ガチガチだから；リラックス！；」

A「うぅ・・・；はい・・・；」

強張る頬の筋肉をウニウニする。

そんなあたしを見て、聡くんは笑っている・・・

今日は。

２回目？というか、モデルとして初めての仕事の日。

こないだ載った雑誌にカットモデルではなくファッションモデルとして載ることになったのだ。

なにやら・・・こないだ雑誌に載ったことで、Daisyのインスタとか見た人から問い合わせが来たらしく・・・

それから、あたしがＳＺプロに所属が決まり、Daisyのお店のお手伝い・・・ではなく、

正式に仕事の依頼が来たのだ。

え・・・何ソレ怖い・・・；

まだ全然経験なんてないのに・・・

そんなわけがわかっていないあたしだけど、ＳＺプロはDaisyをご贔屓にしているらしく、

今日の撮影も聡くんがヘアメイクをしてくれることになって、

それだけは心強い。嬉しい。

でも、メイクされる時に顔を覗き込まれて、見つめられるのは恥ずかしい・・・

なんたって聡くんは仕事として、真剣な顔して見つめているというのがわかっているから、

自分の邪な気持ちが更に恥ずかしい・・・////

あたしのそんな邪な気持ちには気付かず、聡くんがヘアメイクを完成させてくれて、

いよいよ撮影が始まった。

同じ雑誌だけど、こないだのグイグイ系カメラさんではなくて一安心する。

今回は女性カメラマンさんで、思ったより緊張せずに撮影できた。

よかったぁ～～！！；

わけわからずの撮影はあっという間に過ぎて、

撮影を終えて、カメラの後ろでヘアメイクさんとして立っていてくれた聡くんの元へ小走りで駆け寄ると、

聡「Aちゃん本番強いね！緊張とか全然してなさそうに見えたし、すっげ～かわいかった！」

ニコニコ笑顔で褒めてくれた。

聡くんの方がかわいいです！と心の中で思う。

そして、あたしが犬だったら、尻尾ブンブン振っているだろうな・・・とも思う・・・忠犬・・・

A「ありがとうございます////」

とは言っても、あたしは犬ではないのでテレテレ、お礼を言うと、

そんなあたしを見てやっぱり聡くんは笑っていた。