68杯目:何もない日 ページ8
ト『冷静にさ、俺風邪とか引いたら野垂れ死にそうじゃん？そういう時のために頼れる人に鍵預けておきたいんだよね』
「うー…それはそうかもしれないけど、でもさ、それ私でいいのかなあ」
ト『Aに持っておいてほしいんだよなー』
「いつでも遊びに行っちゃうからね？」
ト『はは、いいよ』
「あ、でもカード！あれはネタでしょ！？怖かったんだから」
ト『あー、あれも別に持ってていいよ、好きに使って』
「パパ活なの…？」
ト『俺パパって呼んでもらえちゃうんだ』
「受け入れないで、ともくんはともくんです」
ト『カードに関しては好きに使って』
「返しに行きます」
ト『別にいいのに』
「こればっかりはさすがにね、難しいので…」
ト『じゃあ合鍵使っていつでも返しにきてくださーい』
「良く考えたら彼女みたい、合鍵って！ちゃんと許可とってから行くから安心してねえ」
スピーカーにしてパソコンを触りながら話していると、向こう側からもキーボードの音がして一緒にいるみたいで心地良い。
ト『なんか一緒に作業してる気になってきた』
「ふふ、私も同じこと考えてた」
ト『あー…今日時間あったらさ、家来ない？』
「ともくんがよかったら遊びに行こうかなあ、ねむくない？」
ト『寝てるかもしれないけど、まあ鍵持ってるし入れるから何時でも来て』
「じゃあコメント返して支度終わったら行くね、お昼ご飯まだだったら何か作るけど」
ト『マジ？お願いしたい』
「何食べたい？」
ト『米と肉、昨日もたいしたもん食ってないし、思えば腹減った…』
「だめだよ？ちゃんと食べなきゃ…」
ト『ごめんごめん』
「もー…早めに行くね、寝て待ってて？」
ト『ありがとー』
「じゃあまたあとでね！」
電話を切ってからパソコンを閉じ、ソファに置いていたリュックに入れる。
冷めてきた紅茶を飲み干してから、食器を片付けて支度を始める。
今日はオフだからナチュラルにメイクして、大きめの薄ピンク色をしたパーカーに黒スキニー、白いダウンコートに黒いショートブーツで行こう。
スーパーに寄ってからタクシーでともくんのおうち。
お昼ご飯は何にしようかな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 874人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
乃亜(プロフ) - 次はてっちゃんとデートですかね…！？楽しみです！ (2022年3月18日 0時) (
レス) @page24 id: 2b80c6aa46 (このIDを非表示/違反報告)
Knymal01(プロフ) - とても好きな作品なので更新嬉しいです！！夕闇推しなので最新話きゅんきゅんでした！ (2021年9月6日 11時) (レス) id: 437d9bd777 (このIDを非表示/違反報告)
真菜(プロフ) - 久しぶりの更新めっちゃ嬉しいです……！またお待ちしてます！！！ (2021年5月19日 15時) (レス) id: de84573f04 (このIDを非表示/違反報告)
和華奈(プロフ) - はじめまして！めちゃくちゃ面白かったです！！もし良ければりょう君との絡みもっと見てみたいです^ - ^更新頑張ってください！応援してます(°▽°) (2020年5月18日 22時) (レス) id: 1ed2f0080f (このIDを非表示/違反報告)
Knymal01(プロフ) - 久しぶりさんの更新うれしいです、、！予定に夕闇まではいってて、、たのしみにしてます！ (2020年5月16日 18時) (レス) id: 437d9bd777 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琴音 | 作成日時：2020年1月23日 1時
