インビテーションカード

いつも通りの日々から ページ2

コンコンｯ


ノック音が城の壁を木霊する中、次に聴こえてくるのは、



『しっかり書類やってますか〜？』


私、書記長こと如月 萊の声でございます。
ノックなんかしても相手の返事を聴かずに部屋の扉を開けますけどね。


扉をノックした意味を成さない部屋の主は、このWerwolf帝国の総統。リンネ・ヒュードールである。
怒られないか、など関係ない。今、私の目の前にいる総統閣下は随分と悠長な時間を過ごしていたようで。
そもそもこの国の幹部達の距離感は友達感覚だしな。


リンネ「...ちょっと何言ってるか分からないかな」


『リンネもこの言語で喋ってるはずなんだけどなぁ？』


リンネ「...Ich weiß nicht, was du sagst(ちょっと何言ってるか分からない)」


『......いいよいいよ、書類そんなにしたかったならしょうがない。私の分もあげるよ？』


丁度手元にある書類の束をチラつかせた途端に書類と向き合ってた。反応速度エグ。書類と向き合う事は大事だよ。特に総統、リンネな。


『仕事終わった後は何でもしていいから。城を壊さない限り、な。じゃ』


バタンｯと扉を閉じた後、次に向かうのは
軍団長Rmiaのところ。一応書類は何処の班、部隊も出るからね。




さて、行きますか。

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