42話 ページ44
Aside
「ちょうど頼みたい仕事もありますし
肩書きがあるのは都合がい……いえ、素晴らしい！」
おい、余計な言葉も聞こえたんだけどぉ...?
「監督生くん貴方に、これを預けましょう」
「……？カメラ？」
「……………これは通称＿＿＿＿『ゴーストカメラ』
と呼ばれるものです。」
「ゴースト……カメラぁ？」
「あ、そればーちゃんに聞いたことあるかも。
すっげー昔の魔法道具っすよね？」
「すっげー昔というほどでも……ゴホン。」
「確かに、君にひいお祖母様か
ひいひいお祖母様が子どもの頃に
発明されたものかもしれません。」
すっげー昔じゃん
「このカメラには特別な魔法がかけられていて
被写体の姿だけでなく、魂の一部をも写し取ることができるのです。」
「魂の一部……？」
「『記憶の断片メモリー』とも呼ばれています。
そしてこの魔法のカメラの面白い点は撮影者と被写体の魂の結びつきが深くなると
写真に写された『メモリー』が飛び出してくるところです！！！」
「魂の結びつき………飛び出してくるって
一体どーゆーこと？」
「撮影者が被写体と親しくなることにより
写真が動画のように動いたり実体を伴って抜け出したりするようになるんです。」
「面白いでしょう？」
「へぇ〜、面白そう」
「写ったものが抜け出す？
まるで心霊写真じゃないですか！」
「ええ。だから
『ゴーストカメラ』と呼ばれたそうです。」
なるほどぉー
「まだ動画のない時代
より鮮明に思い出を残すために開発されたものらしいですが………
スペードくんの言う通り昔の人は飛び出したメモリーを見て
『ゴーストだ！』と驚き、このカメラで
写真を撮られることを非常に恐れたんだとか。」
えぇ〜...
「なんか人騒がせなカメラだな……」
「アオイくん。貴方はこのカメラでグリムくんや他の生徒たちを撮影し
学園生活の記録を残してください。」
「らんららん♪オレ様がかっこいいところ
じゃんじゃん撮るんだゾ〜♪」
「ぷりてぃーなお姿撮ったるで」
「……特にああいうお調子者が悪さをした時には必ず『メモリー』を残しておくこと。
私への報告書代わりにうってつけでしょう？」
Oh...
「監督生としてしっかり周囲に目を光らせ記録をとるように。魔法士でなくても
使える希少な魔法道具を気前よく渡すなんて……私の優しさ、天井知らずじゃありません？」
「そうっすね、ありがとうございます」
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紙粘土 - ご指摘ありがとうございます!すみません、単なる誤字です。すぐ修正致します。 (2021年10月24日 20時) (
レス) id: 0355e6519f (このIDを非表示/違反報告)
傷口ジャム - 初めまして。このお話とても面白いです。読んでいて気になったのですが、学園長が男主くんのことを「貴女」と呼んでいますが、男性なので「貴方」ではないでしょうか…お話の中で何か解説があったなら申し訳ございません。これからも応援してます。 (2021年10月24日 16時) (レス) @page9 id: f7eb6a98f0 (このIDを非表示/違反報告)
紙粘土 - ありがとうございます! (2021年10月19日 19時) (レス) id: 0355e6519f (このIDを非表示/違反報告)
学校めんどくさい - この話めっちゃ好きです更新頑張って下さい (2021年10月19日 19時) (レス) @page29 id: a222e10854 (このIDを非表示/違反報告)
紙粘土 - ありがとうございます!これからも更新頑張ります。 (2021年10月19日 19時) (レス) id: 0355e6519f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紙粘土 | 作成日時：2021年10月16日 12時
