だるまいずごっどとの日常 (ページ30)

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猫ページ30

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朝、目が覚めて布団から出る。
休みの日でも朝が速いAはもう隣にいなくてなんだか寂しさを覚えながらいそいそとリビングへ向かった。

ドアを開ける直前、なんだか話し声が聞こえて。
家にはAしかおらんやろし独り言かな、なんて思って少し聞き耳をたてる。すると………

「ん～すいちゃんは可愛いなぁ～……ふふ。にゃー、にゃぁ？」

と愛猫に話しかける愛しい彼女の声。可愛すぎて膝から崩れ落ちそうになった。

「にゃあ～？すいちゃんもご主人様起きてこなくて寂しい？寂しいか～………私も寂しいなぁ、」

にゃんにゃん戯れる声がしばらく聞こえたあと、ぽそりと小声で呟かれた声になんだか胸が締め付けられて。
気づけばドアを開けてふわりとAを抱きしめていた。

「うわっ、だるちゃん！おはよ～、今起きたの？」

急に抱きしめられたことに驚きながらもAは笑顔で挨拶してくれて。

「ん、おはよ………結構前から起きてたよ、」

「ずっとベットでゴロゴロしてたってこと～？もぉ、それだったらリビング来てくれたらよかったのに。」

そういう彼女は少しむくれてて。

「や、ずっと廊下おったけどね。Aがにゃんにゃん言うてんの可愛すぎてずっと見てた。」

「え…………うそじゃん、」

「ほんまやけど。」

きっと今俺は意地悪な顔をしていて、それに比例するように彼女の顔も真っ赤で。そうやって照れる彼女をからかって。

そうしているうちに彼女の手から逃げた愛猫は巻き込むなと言わんばかりににゃあ、と一言鳴いた。