愛してるゲーム ページ26
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「A〜愛してるゲームしようや」
「え、愛してるゲーム?」
ふとネットの記事で見つけた愛してるゲーム、というもの。
面白そうやしやってみたいな〜なんて思ったからAに言ったけど知らんみたいやからとりあえず説明。
え〜なんて渋るのを何とか説得してゲーム開始。最初は俺から。
「愛しとるよ」
「…もういっかい、」
「愛してる」
「………もういっかい」
照れてるのを誤魔化すように頑張るAが可愛いくて、でも顔が真っ赤になって照れる姿もみたいな〜と思いながら
「世界一、愛しとる」
なんて耳元で囁いてみる。
それでもAは
「っ……もういっかい!」
と必死に平静を装って。いつもこれしたらすぐに真っ赤なるのに頑張ってるな〜なんて考える。
「俺のために目いっぱいオシャレしてくれるところもいつもいい匂いするところも、きらきらしてるその笑顔も、寝顔が可愛いところも全部含めてあいしてるよ」
そう言うとあっという間にAの顔は真っ赤になった。
「あは、照れてる……かわええなぁ。」
「ん……も、いいから……恥ずかしい。」
見られるのも恥ずかしいのか顔を覆って少し俯くA。そんなところも愛しくてついその頭を撫でる。
「次、私の番だからこっち向いてて……」
しばらくして落ち着いた彼女はくい、と俺の顔を上げさせて。ゆっくり近づいてくると
「愛してるよ、だるちゃん」
そう言ってキスをした。
「んふふ、だるちゃん弱いね」
「うっさいなぁ………ほんまずるいわ」
俺の顔は多分さっきの彼女と同じくらい真っ赤なんだろうな。
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作者名:翡翠 | 作成日時:2021年11月26日 1時