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消毒 ページ20

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仕事帰り、駅までだるちゃんが迎えに来てくれるって言うからいつもの集合場所に行こうとした日。
運悪く結構遅くなっちゃってチラホラ見かける酔っ払い。
絶対めんどくさいし関わりたくないな、と思いながら歩いていた時だった。

ものすごく明るい金髪にゴテゴテに着いたピアス。チャラチャラした風貌の男2人組がこちらに近づいてくると顔を近づけてきた。うわ、と思って顔をあげれば真っ赤で、酒の匂いがプンプンして、酔っ払いに絡まれるなんて最悪だ。



「ね〜おねぇさぁん、」


「かぁいいじゃん、俺らとお酒飲まない?」


「俺らめっちゃいいバー知ってるよ?」


「ヤサしくするからさぁ〜w」


「絶対しないやつのセリフだろww」



何が面白いのか下品な笑い声を響かせる2人組に嫌悪感が湧いてきて。



「離してください、家帰るとこなんで。」



握られたうでも何とか引き剥がそうとするけど男と女の力の差は明白で。一切かないっこなかった。



「ちょっとぐらいいいじゃん」


「ほら………あ、おねぇさんいいケツしてんじゃん」



そんな声と共に男の汚い手が私のおしりを触って。気持ち悪い、吐きたくて、泣きたくて、でもそんなこと出来なくて。だるちゃん以外の人に触られた、そんな事実に崩れ落ちたくなる。



「やだ、やめてっ……」



気づけば掴まれてるのと反対の手で男のの手を引っぱたいていて。抵抗すると思っていなかったのか案外簡単に緩んだ腕を振り払いながら頑張ってだるちゃんのところまで走った。

今はどうにか、だるちゃんに会って抱きしめて欲しかった。

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作者名:翡翠 | 作成日時:2021年11月26日 1時

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