Star 74 ページ31
‥ー
『Aー、帰れるかー？』
「うん」
シャワー浴びてスッキリしたギタとホテルに帰るためのバスに乗り込む。
上「お疲れさまですっ」
「『お疲れ様ー』」
先にバスに乗り込んでた上林くんにそう返せば、ギタとまったく同じタイミングで、声が重なった。
思わずふたりで顔を見合わす。
上「何すか、イチャイチャしてないでくださいよー」
「してないからっ」
『ばーか』
何よ。
いっつも、座るのはギタが横で違和感なんて無いのに
上林くんのせいかな。
ちょっとだけドキドキする。
「‥ーねぇ、ギタ」
少しずつ人が増え始めたこのバスで、隣に座るAは、俺の名前を呼んだ。
「私、ちゃんと話し合おうと思う」
その一言で、バス内の空気は変わった。
聞いていないふりをして、聞き耳をしっかり立てているのが分かる。
最初は何の事か分からなかった。
でも、すぐに分かった。
彼女がこんな顔をするのは、あの事しかない。
『話し合うって‥、』
「ギタのおかげだよ、全部。自分の嫌いなところも随分減って、自分自身のこと好きになれた。」
「どうせ1年だけ、このユニホーム着るのも。最初、お話頂いたとき、そう思ったの。だから、どんなに冷たくされたって良いやって。好きな野球は辞められないから、私が我慢すればいいって」
ぎゅっと目をつぶったAの横顔を見る。
「でも、違った。優しくて、助けてくれた。‥名前を呼んでくれた。」
「野球をしてて楽しいと思えた。優勝を感じて思ったの。」
“カープの選手と本気で野球がしたい”
「強く優しくなりたいから」
目を開けた彼女の目は、俺を捉えた。
Aの言葉は、かっこええ、ばりかっこええと思った。
.
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あき(プロフ) - いつも楽しみにしてます！あべちゃんもギータもかっこいい、、！！ (2018年1月21日 10時) (
レス) id: 2052e52a1f (このIDを非表示/違反報告)
てう(プロフ) - 甘いだけじゃない話でとても好きです！更新早くて有難いです！ (2018年1月18日 23時) (レス) id: 769fd7b6f0 (このIDを非表示/違反報告)
みいこ(プロフ) - 過去がすごく気になります！更新楽しみに待ってます！ (2018年1月15日 0時) (レス) id: 7f7d895563 (このIDを非表示/違反報告)
ロイルーク(プロフ) - いつも更新を首を長くして待ってます！頑張ってください！ (2018年1月14日 23時) (レス) id: 4736ab0aca (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - あの〜表記が48と50になってますよ。飛びすぎですよ (2018年1月14日 23時) (レス) id: 280a8026a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：理彩 | 作成日時：2018年1月14日 19時
