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吃驚するくらいに、体温がない手で扉を閉めた。
それが合図のように、堰を切って流れてくる涙を拭う。
何をしてるんだろう。
溢れ出た言葉は無意識だった。
勇人の驚いた顔と、
あの沈黙と。
もしかして私は、“好き”と伝えて
彼からの返事を待っていたのだろうか。
どこまで図々しくて、重たくて嫌な女なのだろう。
最後の大切な時間だと、一番わかっていたつもりでいた。
でもそれを、私が台無しにしてしまった。
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『‥何やってんだろ‥、』
今時、メロドラマでもこんなのやらない。
無様な自分の姿に、笑いさえ出てきてしまう。
きっと貴方は、これから、もっともっと輝いて
私のことなんて忘れてしまうでしょう。
でもそれで構わない。
私が、あなたのことを絶対に忘れないから。
『‥さよなら』
東京ドーム
読売巨人軍の皆さん
さよなら、勇人
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智子(プロフ) - とてもいいお話でした！！続きが気になる終わり方で、続きを読みたくなりました。 (2020年10月6日 11時) (
レス) id: 1620f9dfdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：理彩 | 作成日時：2018年11月30日 20時
