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「どちらまで？」
「とりあえず駅の方まで」
一息つく俺と違って、彼女は突然の俺の行動に目をまん丸くしていた。
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窓の外の景色に目を移した彼女を見る。
ファッション紙の仕事をしているだけあって、
身なりはきちんとしてあるし
へたな芸能人より綺麗だと思う。
けど、何考えとるか分からんし、
まぬけやし、
何より俺らのこと知らんし。
ちょっと、変なやつ。
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「なあ、」
声をかけると、色素の薄い目が俺を捉えた。
「‥別に、」
俺がそう言うと、彼女も何か言いたかったみたいで俺を改めて見た。
『家どこら辺？』
「‥‥‥遠く」
そう言えば、彼女は困ったように視線を泳がせた。
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「ホテル、‥どうすんの？」
『えっ？』
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一瞬
変なときが流れる。
「はっ、いや、違うで！」
『ぇ、ぁ、うん』
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お互い外の景色に一度、視線を移して
再び視線をぶつける。
「さっき、隣座っとる時、スマホ見えたから、」
『あ、‥あぁ‥‥』
自分に言い聞かせるように、何度か頷いた彼女
『、自分で探すから、大丈夫』
ちょっとだけ、真剣になった顔
“よう、考えたら俺の方が年上なのにタメ語やん
まあ、シックリくるしええけど”
とか余計なことは頭に浮かぶのに。
“恋人と喧嘩中？”
とか、そんな暢気なこと聞けなかった。
「‥‥運転手さん、次左曲がってください」
「はい」
ただ、静かな空間が続いた。
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理彩(プロフ) - ゆゆ。さん» ありがとうございます。どハマりしちゃってください！笑頑張ります！ (2018年8月2日 20時) (
レス) id: 7805605240 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ。(プロフ) - この作品大好きです！もうどハマりしちゃってます♪更新頑張ってください！ (2018年8月2日 13時) (レス) id: 3e6ff657de (このIDを非表示/違反報告)
千南 - 理彩さん» これからも応援してます! (2018年7月21日 23時) (レス) id: 44f061dcc9 (このIDを非表示/違反報告)
理彩(プロフ) - Satomigさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。長編になると思います笑 (2018年7月21日 9時) (レス) id: 7805605240 (このIDを非表示/違反報告)
Satomig - こんばんは！ 更新されるのが楽しみで仕方ないです！笑 話が現実味があって読んでいてとっても楽しいです！ 長編希望です！ (2018年7月21日 0時) (レス) id: c98854b979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：理彩 | 作成日時：2018年7月16日 18時
