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階段の踊り場まで足を進めた彼女に、卓巳さんが携帯を見せた。
“これでしょ？”って、笑顔で。
卓巳さんの100点満点、女子ならイチコロそうな笑顔に反して、彼女の笑顔は30点くらい。
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健「何にする？」
そんな彼女の表情を、健汰は見逃してなかった。
真っ直ぐな瞳で、彼女から“断る”という選択肢を消した。
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俺からひとつ離れた席に座った。
視界に入った携帯のトーク画面
(いや、見たんやけど)
《ごめん！今日家で飲み会になった！》
ふぅ、と息を吐いた彼女
《大丈夫だよ。ホテル泊まるから。》
何や、家帰らんのん？
てか同棲とかしとらんのやろか。
婚約者、おるんやろ。
「‥、」
やめよ、やめよ。
なに考えとんやろ。
.
亀「そろそろ帰ろうか」
亀さんにそう言われ、残っていたお酒を飲み干す。
健「勇人さんに、お礼とお詫びして。携帯、見つけてくださったから」
席を立とうとすると、健汰がそう言った。
しっかり合った目
(まつ毛長、)
余計な事考えてまうのは、男の性
.
『携帯見つけてくださってありがとうございました。‥それと、』
この子
俺らが野球選手って気付いてない？
.
なんか、
「指輪も携帯も忘れるって、まぬけやな」
おもろい子やん。
俺がそう言えば、横にいた亀さんが叱るように俺の名を読んだ。
『意地わる、』
って
歪めた顔
「元からや、Aちゃん？」
吃驚したように、何で私の名前知ってるの、なんて尋ねてくる。
「さあねー」
更に何か言おうとした彼女を止めたのは、健汰やった。
.
健「Aもう帰れ」
冷たい口調だったけど
心配してのことやろ？
.
ご馳走さま、と席を立った亀さんは、もう俺たちの分まで会計を済ませていた。
亀「Aちゃん、良かったら途中まで一緒にどう？」
誘い方もやっぱ
スマート
.
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理彩(プロフ) - ゆゆ。さん» ありがとうございます。どハマりしちゃってください！笑頑張ります！ (2018年8月2日 20時) (
レス) id: 7805605240 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ。(プロフ) - この作品大好きです！もうどハマりしちゃってます♪更新頑張ってください！ (2018年8月2日 13時) (レス) id: 3e6ff657de (このIDを非表示/違反報告)
千南 - 理彩さん» これからも応援してます! (2018年7月21日 23時) (レス) id: 44f061dcc9 (このIDを非表示/違反報告)
理彩(プロフ) - Satomigさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。長編になると思います笑 (2018年7月21日 9時) (レス) id: 7805605240 (このIDを非表示/違反報告)
Satomig - こんばんは！ 更新されるのが楽しみで仕方ないです！笑 話が現実味があって読んでいてとっても楽しいです！ 長編希望です！ (2018年7月21日 0時) (レス) id: c98854b979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：理彩 | 作成日時：2018年7月16日 18時
