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リ「お酒はいける口？」
『ロングカクテル派です、』
リ「そう。これは私のおすすめだから、是非」
『はいっ』
それは透明で、水面に桜の花びらが浮かんでいた。
春の香り
香りから味は想像できなくて、口に運んだ。
『‥、おいしい！』
あまりの美味しさに驚いた
リカさんは、大人っぽく微笑んだ。
『何ていうお酒なんですか？』
リ「“春風”よ」
(はるかぜ、)
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リ「坂本はね、20歳になったばっかりの時に、先輩につれられてここに来たの。いろいろ成長してる最中で、正直荒れてた」
昔を思い出すように遠くを見たリカさんは、意地悪っぽく笑った。
張れないから、って理由で会員制のここに、毎日違う女の子連れてきたりして
ストレス爆発してお酒浴びるように飲んで、ここに泊めてあげたこともあったわ、
リカさんは、良い思い出ね、なんて笑った。
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ごつん、と頭に重たい何かがぶつかった。
「何の話」
彼が、私の頭の上に本を置いたのだった。
リ「あーら、何でもないわ。Aちゃんと昔話」
誤魔化しながら、リカさんは彼にもお酒を出した。
「変なこと言うてへんよな」
リ「言ってないわよ、事実しか」
あのなぁ、と溜め息をついた彼は、無駄だと思ったのか眉間に皺を寄せながらも持ってきた本を開いた。
『何て言う本？』
彼が本を読むイメージがわかなくて、どんな本を読むのかが気になった。
「今、おまえが本なんか読むのかよって、思ったやろ」
え、何で張れた？
リカさんが、あははっ、と声を出して笑った。
リ「Aちゃん、分かりやすすぎ」
『そ、そうですか‥‥？』
呆れたように溜め息をついた彼は、私に表紙を見せてくれた。
「確かに本はほとんど読まへんけど、これはお気に入りなんや」
『‥そうなんだ、』
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1時間ほど、経った頃
咲から電話がかかってきた。
時刻は、既に1時を示している。
これはお咎めに間違いない、と思って通話ボタンは押さなかった。
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『ごめん、そろそろ帰らないと』
鞄にスマホをおさめる代わりに財布を出す。
「お代ええから」
お金を出そうとするとその手を止められた。
『え、でも、』
「俺が勝手に連れてきたんやし」
『‥‥じゃあ、お言葉に甘えて』
「送るわ、」
『今日は本当に大丈夫、直ぐにタクシー拾うから』
何か言いたげな彼だったけど、気づかないフリ
リカさんにまた来ることを伝えて、お店を後にした。
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理彩(プロフ) - ゆゆ。さん» ありがとうございます。どハマりしちゃってください！笑頑張ります！ (2018年8月2日 20時) (
レス) id: 7805605240 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ。(プロフ) - この作品大好きです！もうどハマりしちゃってます♪更新頑張ってください！ (2018年8月2日 13時) (レス) id: 3e6ff657de (このIDを非表示/違反報告)
千南 - 理彩さん» これからも応援してます! (2018年7月21日 23時) (レス) id: 44f061dcc9 (このIDを非表示/違反報告)
理彩(プロフ) - Satomigさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。長編になると思います笑 (2018年7月21日 9時) (レス) id: 7805605240 (このIDを非表示/違反報告)
Satomig - こんばんは！ 更新されるのが楽しみで仕方ないです！笑 話が現実味があって読んでいてとっても楽しいです！ 長編希望です！ (2018年7月21日 0時) (レス) id: c98854b979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：理彩 | 作成日時：2018年7月16日 18時
