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『‥っ何で‥‥、』
別れようと伝えられたのはもう2時間前の出来事
戸惑う私に、彼は何にも答えず去ってしまった。
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「なあ、おまえいつまでいるつもり？商売の邪魔なんだけど」
暗い店の中、モダンな照明が当たった彼の顔
冷たい目で私を見下ろした。
『健ちゃん冷たい。私が来てから、お客さん入ってないじゃん』
「ああそうだな、おまえが疫病神なのかもな」
『そんなこと言わないでよー‥‥』
バーカウンターに突っ伏したら、“ああ、めんどくせえ”と頭上で聞こえた。
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口の悪い彼は、高校の同級生の齋藤健汰
3年間同じクラス、出席番号前後の腐れ縁
専門学校を卒業してすぐ、自分のお店をもったバーテンダーさん。
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体を倒したまま、顔だけ上に上げてライトに照らされた指輪を見る。
高校を卒業して出逢った彼は、2歳年上のアパレル会社に勤める人だった。
出会ったのは、私の地元の広島
東京の専門学校に通うことになった健ちゃんとは対照的に、私は広島県内の公立大学に通った。
大学1年生の夏、道に迷った彼に話しかけられたのが始まりだった。
広島に店舗展開をするため、東京支社から出張に来ていたらしい。
お互いの、一目惚れだった。
彼が展開したお店に通うようになって、付き合うまで、無駄な時間なんてひとつもなかった。
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大学2年生の夏
出張を終えた彼は東京に帰ることになった。
彼は、遠距離になることに抵抗はなかったらしい。
毎日連絡は来て、たまに広島に来てくれたり私が東京に行ったりした。
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就活の年
ずっと就きたかった出版社のエディター募集がかかっていることを知った。
躊躇いはなかった。
無事、採用していただき東京に出てきて
彼との同棲を始めた。
高校を卒業してからも、
頻繁に連絡を取っていた健ちゃんとも再会した。
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25歳になった年に、プロボーズをされた。
直ぐに籍は入れれない、1年待ってほしいという条件付きだった。
私はそれを了承した。
今思えば、それが間違いだったのかもしれない。
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理彩(プロフ) - ゆゆ。さん» ありがとうございます。どハマりしちゃってください！笑頑張ります！ (2018年8月2日 20時) (
レス) id: 7805605240 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ。(プロフ) - この作品大好きです！もうどハマりしちゃってます♪更新頑張ってください！ (2018年8月2日 13時) (レス) id: 3e6ff657de (このIDを非表示/違反報告)
千南 - 理彩さん» これからも応援してます! (2018年7月21日 23時) (レス) id: 44f061dcc9 (このIDを非表示/違反報告)
理彩(プロフ) - Satomigさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。長編になると思います笑 (2018年7月21日 9時) (レス) id: 7805605240 (このIDを非表示/違反報告)
Satomig - こんばんは！ 更新されるのが楽しみで仕方ないです！笑 話が現実味があって読んでいてとっても楽しいです！ 長編希望です！ (2018年7月21日 0時) (レス) id: c98854b979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：理彩 | 作成日時：2018年7月16日 18時
